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こんにちわ。今日は5月2日のお昼です。
米国の利下げ期待後退について述べてみたいと思います。深夜3時にFOMCの声明がありました。内容はインフレの鈍化が鈍ってきている。インフレ鎮静化にはもう少し時間が必要だというものでしたね。政策金利は据え置き、5.25-5.5です。
FRBがもっとも重視しているのがインフレ指標です。数字が全てですね。確認しましょう。
CPI(Consumer Price Index)
CPI(Consumer Price Index)とは消費者物価指数のこと。インフレ状況を把握するのに最も重要な指標です。コア指数というのは変動の激しい食品とエネルギーを除いた数値です。3月の数字はCPI、コアともに予想を上回っていますね。
公表日時 | 月 | 結果 | 予想 | コア結果 | コア予想 |
2024年4月10日 | 3月 | 3.5% | 3.4% | 3.8% | 3.7% |
PPI(Producer Price Index)
PPI(Producer Price Index)は生産者物価指数のことです。卸売物価指数とも言われます。生産者が出荷した製品、原材料などの価格変動を示しているので、やはり重要です。3月前月比はPPI・コアPPIともに予想を下回っていますが、前年比はコアが予想を上回っています。
公表日時 | 月 | 結果 | 予想 | 前回 | コア結果 | コア予想 | 前回 |
2024年4月11日 | 3月 | 0.2% | 0.3% | 0.6% | 0.2% | 0.2% | 0.3% |
公表日時 | 月 | 結果 | 予想 | 前回 | コア結果 | コア予想 | 前回 |
2024年4月11日 | 3月 | 2.1% | 2.2% | 1.6% | 2.4% | 2.3% | 2.1% |
PCEデフレータ
つづいてPCEデフレータ(Personal Consumption Expenditures)も確認します。PCEデフレーターというのは、個人消費支出の物価動向を示す数値です。米商務省が毎月末に発表しています。3月は前年比・前月比ともに予想を上回っています。
結果 | 予想 | 前回 | |
PCEデフレータ・前年比 | 2.7% | 2.6% | 2.5% |
PCEコアデフレータ・前年比 | 2.8% | 2.7% | 2.8% |
グラフをみると、2022年から順調に下がってきてはいるんです。ただ、2024年に入ってから少し反発しているのです。

まとめ
インフレ指標を3つ確認してみましたが、わかることは、「インフレ鈍化は減速している」かと思います。
CPI・PCEはだめ。PPIはまずまずと考えると、個人支出を前提とした物価はまだ高く、生産者側の物価は落ちついているということでしょうか。
生産者の物価は個人支出に反映されるのは時間がかかるでしょうから、やはりFOMCの声明にあった、「インフレ鎮静化にはまだ時間がかかる」というのは正しいのでしょう。
以上です。
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