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アメリカのJOLTS求人件数についてこんな疑問に答えます。
- JOLTS求人件数とは?
- JOLTS求人件数の最新データ
- JOLTS求人件数の発表日
- JOLTS求人件数と雇用統計との違い
- JOLTS求人件数による影響
JOLTS求人件数とは?
JOLTS求人件数はアメリカ合衆国における求人労働異動調査です。JOLTSは(Job Openings and Labor Turnover Survey)の略。
単なる求人だけでなく、労働者の求人・採用・離職データのニーズに応えるための比較的新しい統計データです。統計には月の最終営業日現在で埋まっていないすべての求人が含まれています。
雇用統計は失業率など労働者側のデータが主体。JOLTSは求人率など雇用者側のデータが主体となっています。両方のデータを参考にする必要があります。
JOLTS求人件数の最新データ
JOLTS求人件数の10月、11月は上振れ、12月は下振れ。しかしながら、俯瞰してみると2023年から2024年にかけて求人件数は徐々に減少していることが分かります。(1000万人弱から800万人弱に減少)つまり、これらのデータはアメリカの雇用が徐々に弱くなっていることを示唆しています。
集計期間 | 求人件数詳細 | ||
---|---|---|---|
予想 | 結果 | 前回改定値 | |
2024年12月 | 800.0万人 | 760.0万人 | 815.6万人 |
2024年11月 | 774.3万人 | 809.8万人 | 783.9万人 |
2024年10月 | 743.0万人 | 774.4万人 | 786.1万人 |
2024年09月 | 793.0万人 | 744.3万人 | 786.1万人 |
2024年08月 | 765.0万人 | 804.0万人 | 771.1万人 |
2024年07月 | 812.0万人 | 767.3万人 | 791.0万人 |
2024年06月 | 805.0万人 | 818.4万人 | 823.0万人 |
2024年05月 | 786.6万人 | 814.0万人 | 791.9万人 |
2024年04月 | 831.5万人 | 805.9万人 | 835.5万人 |
2024年03月 | 868.0万人 | 848.8万人 | 881.3万人 |
2024年02月 | 877.0万人 | 875.6万人 | 874.8万人 |
2024年01月 | 888.5万人 | 886.3万人 | 888.9万人 |
2023年12月 | 871.0万人 | 902.6万人 | 892.5万人 |
2023年11月 | 885.0万人 | 879.0万人 | 885.2万人 |
2023年10月 | 942.0万人 | 873.3万人 | 935.0万人 |
2023年09月 | 926.0万人 | 955.3万人 | 949.7万人 |
2023年08月 | 883.1万人 | 961.0万人 | 892.0万人 |
2023年07月 | 950.0万人 | 882.7万人 | 916.5万人 |
2023年06月 | 965.0万人 | 958.2万人 | 961.6万人 |
2023年05月 | 997.0万人 | 982.4万人 | 1032.0万人 |
2023年04月 | 944.0万人 | 1010.3万人 | 974.5万人 |
JOLTS求人件数の発表日
JOLTS求人件数の次回発表日時は3月11日(火) 23:00です。
JOLTS求人件数でなにがわかるのか?
JOLTS求人件数をみることによってアメリカの労働市場の強さ・景気の良し悪しがわかります。
労働市場と景気が強いのは良いことですが、過熱すれば引き締める必要があります。そのため、JOLTS求人件数のデータは雇用統計とともにFRBの金利政策にも影響を与えます。金利の変動は為替や株式だけでなく債券にも影響を与えます。
この影響はその時の状況によっても変わります。
例えば2024年は米国の景気後退懸念が浮上していいました。そして2024年7月のJOLTSのデータは予想を下振れ、「雇用の弱さ」を示唆するものでした。米国の景気後退懸念が浮上している中では悪材料となり、リスクオフになります。ドルは売られ円高に、株は下がりやすくなります。
市場動向を考える上で、JOLTS求人件数は注目すべき指標であると言えます。
以上です。
雇用統計は最重要指標↓
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