↓最新の日経平均株価分析はこちらです
2/28の日経平均株価は大幅に反落。米ナスダック総合指数が2.78%下落、ハイテク中心に下げたことが嫌気されたほか、トランプ氏の中国に対する10%の追加関税の発表でリスクオフとなったようです。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
トランプ大統領の動向
米国への移民流入を放置しているメキシコとカナダには3月4日から25%の関税賦課。中国には2月4日から10%の関税賦課をしたばかりですが、27日には3月4日から10%の追加関税をすると発表しました。つまり中国には20%の追加関税。
鉄鋼とアルミはすべての国に25%の関税を課し、自動車・半導体・医薬品も25%となりそうです。
また、ウクライナ停戦に向けて動いています。米国とウクライナは天然資源と復興に関する協定の条件で合意したようです。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・米国の利下げ要求 |
エヌビディア決算
日本時間27日朝、米半導体大手エヌビディアの決算発表がありました。11月-1月期の売上高は予想を上回り前年同期比78%増の393億ドルとなり、2-4月の売上高は約430億ドルの見込みです。投資家には少し物足りない内容となったようです
日銀の次回利上げは7月
1/24、日銀金融政策決定会合後に日銀は0.25%の利上げを決定。現在の無担保コール翌日物レートは0.5%で、2025年末には1%にするというのが市場予想。つまり最低でもあと2回は利上げします。
日銀は今後も金融緩和の調整(利上げ)を続けていくスタンスであり、次回の利上げは7月というのがエコノミストの最多予想になります。
米国の利下げ遠のく
米FRBは1月のFOMCで政策金利の据え置きを決定。パウエル議長からは米経済は強く、連続利下げは一旦停止すると発言。ドットチャートによると、2025年の利下げは4回から2回に低下。FRBパウエル議長は「当面は景気抑制的な政策を維持したい」と発言。金利が高止まりしそうです。
現在の米政策金利は4.25%-4.5%です。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
37155円

日経平均株価の日足チャートです。本日は一時1400円を超える下落幅で、レンジ相場の下限であった38000円を大きく下回りました。36800円で買いが入り少し戻して引けています。PER14台まで下がっていてRSIも30(売られすぎ)に到達したので、買い場ではあると思います。個人的には分割して買いを入れていきたいところです。

日経平均株価のRSIチャート(14日)です。RSIは70で買われすぎ、30で売られすぎとされているので、ひとつの下落目安に到達。ちなみに、昨年8月の暴落では16台まで下がっています。
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日経平均株価のPER
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日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
2/27 | 38,256.17 | 15.16 | 2,523.49 |
2/26 | 38,142.37 | 15.05 | 2,534.38 |
2/25 | 38,237.79 | 15.10 | 2,532.30 |
2/21 | 38,776.94 | 15.17 | 2,556.16 |
2/20 | 38,678.04 | 15.15 | 2,553.01 |
2/19 | 39,164.61 | 15.34 | 2,553.10 |
2/18 | 39,270.40 | 15.40 | 2,550.03 |
2/17 | 39,174.25 | 15.32 | 2,557.07 |
2/14 | 39,149.43 | 15.37 | 2,547.13 |
2/13 | 39,461.47 | 15.39 | 2,564.10 |
2/12 | 38,963.70 | 15.20 | 2,563.40 |
2/10 | 38,801.17 | 15.21 | 2,551.03 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高です。引き続き、売り残が増えて需給が改善傾向。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
2/21 | 8480億 | 4兆5400億 | 5.35 |
2/14 | 7900億 | 4兆4600億 | 5.65 |
2/7 | 7140億 | 4兆4400億 | 6.20 |
1/31 | 7040億 | 4兆2500億 | 6.02 |
1/24 | 7200億 | 4兆1200億 | 5.70 |
1/17 | 6000億 | 4兆3300億 | 7.17 |
1/10 | 6300億 | 4兆2300億 | 6.61 |
12/27 | 6800億 | 3兆9600億 | 5.84 |
12/20 | 7500億 | 4兆2900億 | 5.72 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は6.2兆円です。
2月の重要イベント
2月の主要イベントはこちら
- 4日 00:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 5日 22:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 6日 00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 6日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 7日 22:30 🇺🇸雇用統計
- 7日 🇯🇵🇺🇸石破氏、トランプ米大統領と初会談
- 8日 00:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 12日 22:30 🇺🇸CPI
- 13日 22:30 🇺🇸PPI
- 18日 22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 19日 22:30 🇺🇸住宅建築許可件数・住宅着工件数
- 20日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 21日 8:30 🇯🇵CPI(消費者物価指数)
- 22日 0:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
- 25日 23:00 🇺🇸S&Pケースシラー住宅価格
- 26日 0:00 🇺🇸コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 26日 0:00 🇺🇸リッチモンド連銀製造業景気指数
- 27日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 28日 22:30 🇺🇸PCEデフレータ
- 28日 23:45 🇺🇸シカゴ購買部協会景気指数(PMI)
※日時は日本時間を記載しています(日本はアメリカより14時間進んでいます)
以上です。
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