↓最新の日経平均株価分析はこちらです
2/25の日経平均株価は反落。米景気の先行き懸念、トランプ政権が、中国の半導体産業への規制強化を日本・オランダに迫っていること、円高の進行、新種のコロナウイルスなどが要因であると思われます。一方、バフェット氏が商社株保有比率の上限を緩めるとの報道で、商社株に買いが集まっています。三菱商株は8.8%高。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
商社株に注目
22日、ウォーレン・バフェット氏が日本の商社株の買い増しを示唆したことをうけ、25日は三菱商事を中心に5大商社株(三菱商事・丸紅、伊藤忠商事、住友商事、三井物産)に買いが入りました。以前も同様の話があったときには上昇がしばらく続いていたので、今後に注目です。
新種のコウモリコロナウイルス
中国・武漢で新種のコウモリコロナウイルスが発見されたようです。ヒト受容体を通じて浸透できることから動物から人に感染する可能性があるようです。モデルナ(Moderna Inc)などのワクチン関連株に注目です。
🇯🇵1月CPIは加速
21日 8:30に発表された1月分のCPI(消費者物価指数。コアCPIは3.2%と前月の3.0%を上回りました。物価高は日銀の利上げペースと最終到達金利の拡大をもたらします。これは円高要因。
日本の長期金利が下落

19日の日本国債10年物利回りは一時1.457%まで上昇しましたが、21日の日銀植田総裁の国際買い入れオペ増額の思惑で下落しています。1.3%まで下落しています。
日銀の次回利上げは7月
1/24、日銀金融政策決定会合後に日銀は0.25%の利上げを決定。現在の無担保コール翌日物レートは0.5%で、2025年末には1%にするというのが市場予想。つまり最低でもあと2回は利上げします。
日銀は今後も金融緩和の調整(利上げ)を続けていくスタンスであり、次回の利上げは7月というのがエコノミストの最多予想になります。
トランプ大統領の動向
トランプ氏の動向です。
2日、米国への移民流入を放置しているメキシコとカナダについては25%の関税、中国には10%の関税賦課する大統領令に署名、4日から発動の予定でしたが、メキシコとカナダへの関税賦課について1ヶ月先送りすることに同意。中国に関しては4日発動、中国は10日から報復関税を決定。鉄鋼とアルミはすべての国に25%の関税を課し、自動車・半導体・医薬品も25%となりそうです。また、中国の半導体産業への規制強化を日本・オランダに迫っています。
また、6ヶ月でウクライナ戦争を終結させるとして、停戦に向けて動いています。ウクライナの停戦は物価安につながり、米国の利下げ再開が予測されることから円高材料です。
また、米国とウクライナは天然資源と復興に関する協定の条件で合意したようです。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・米国の利下げ要求 |
米国の利下げ遠のく
30日4時(日本時間)米FRBは1月のFOMCで政策金利の据え置きを決定。パウエル議長からは米経済は強く、連続利下げは一旦停止すると発言。ドットチャートによると、2025年の利下げは4回から2回に低下。12日、1月のコアCPIは前月比0.4%、前年同月比3.3%上昇でともに予想を超え利下げ期待が遠のきました。FRBパウエル議長は「当面は景気抑制的な政策を維持したい」と発言。米国金利が高止まりしそうです。
現在の米政策金利は4.25%-4.5%です。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
38237円

日経平均株価の日足チャートです。最近は38400円まで下がると買われ、39400円まで上昇すると売られる傾向があります。現在、フラッグのような保合を形成しているので、サポートラインを下回った場合は下落が本格化する可能性があります。ただし、PERの推移(下記にラインチャートがあります)をみればわかるように、現在株価はPER15程度の水準です。PER16である40899円までは上値余地があると見て良いでしょう。目先は、半導体株や商社株の動向に注目です。
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日経平均株価のPER
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日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
2/21 | 38,776.94 | 15.17 | 2,556.16 |
2/20 | 38,678.04 | 15.15 | 2,553.01 |
2/19 | 39,164.61 | 15.34 | 2,553.10 |
2/18 | 39,270.40 | 15.40 | 2,550.03 |
2/17 | 39,174.25 | 15.32 | 2,557.07 |
2/14 | 39,149.43 | 15.37 | 2,547.13 |
2/13 | 39,461.47 | 15.39 | 2,564.10 |
2/12 | 38,963.70 | 15.20 | 2,563.40 |
2/10 | 38,801.17 | 15.21 | 2,551.03 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高です。売りが増えて需給が改善傾向。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
2/14 | 7900億 | 4兆4600億 | 5.65 |
2/7 | 7140億 | 4兆4400億 | 6.20 |
1/31 | 7040億 | 4兆2500億 | 6.02 |
1/24 | 7200億 | 4兆1200億 | 5.70 |
1/17 | 6000億 | 4兆3300億 | 7.17 |
1/10 | 6300億 | 4兆2300億 | 6.61 |
12/27 | 6800億 | 3兆9600億 | 5.84 |
12/20 | 7500億 | 4兆2900億 | 5.72 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は4.9兆円です。
2月の重要イベント
2月の主要イベントはこちら
- 4日 00:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 5日 22:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 6日 00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 6日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 7日 22:30 🇺🇸雇用統計
- 7日 🇯🇵🇺🇸石破氏、トランプ米大統領と初会談
- 8日 00:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 12日 22:30 🇺🇸CPI
- 13日 22:30 🇺🇸PPI
- 18日 22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 19日 22:30 🇺🇸住宅建築許可件数・住宅着工件数
- 20日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 21日 8:30 🇯🇵CPI(消費者物価指数)
- 22日 0:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
- 25日 23:00 🇺🇸S&Pケースシラー住宅価格
- 26日 0:00 🇺🇸コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 26日 0:00 🇺🇸リッチモンド連銀製造業景気指数
- 27日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 28日 22:30 🇺🇸PCEデフレータ
- 28日 23:45 🇺🇸シカゴ購買部協会景気指数(PMI)
※日時は日本時間を記載しています(日本はアメリカより14時間進んでいます)
以上です。
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