↓最新の日経平均株価分析はこちらです
1/27の日経平均株価は中国の生成AI「DeepSeek」ショックが続き続落。エヌビディアの株価は17%下落しました。グロースからバリューへの資金シフトが起きているようです。また、米FOMC開催期間なのでポジション調整による売りも出やすいでしょう。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
米FOMC開催
米国ではFOMC開催です。12月に0.25bpの利下げを決定、パウエルFRB議長は「次回の利下げにはさらなるデータが必要だ」とタカ的な発言。ドットチャートによると、2025年の利下げは4回から2回に低下です。
現在の米政策金利は4.25%-4.5%です。
DeepSeekの脅威
DeepSeekは中国の生成AIです。オープンソースのモデル「R1」はOpenAIのGPT-4oなどと比較してもベンチマークで同等か上回る数値を出しており、これが米国優位を脅かすとして半導体株の売りに。
ポイントは最先端の半導体を使わず、安く、チャットGPTと同等の性能のAIを開発したということ。「AI開発に何兆円もいらない」ということは生成AI関連銘柄の売上もあがらないということなので売られます。
日銀の次回り上げは7月
1/24、日銀金融政策決定会合後に日銀は0.25%の利上げをしました。2%の物価上昇目標が安定し、賃金も上昇し、金融市場も安定していることが理由です。
現在の無担保コール翌日物レートは0.5%で、2025年末には0.75%〜1%にするというのが市場予想。本日の植田総裁の記者会見によると、日銀は今後も金融緩和の調整(利上げ)を続けていくスタンスです。次回の利上げについては7月というのが最多予想。
トランプ大統領の動向
トランプ氏の動向。
米国への移民流入を放置しているメキシコとカナダについては25%の関税を検討。中国には10%の関税賦課を検討(できれば中国に対し関税を賦課したくない)。
ロシアについては「ウクライナとの戦争を終わらせなければ、関税と制裁を課さなければならなくなる」と牽制。24日、プーチン氏は「当時、トランプ政権であったならウクライナ戦争は起きなかった」と主張。OPECには石油価格の引き下げ、米国には利下げを要求するようです。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・米国の利下げ要求 |
ソフトバンクG 5000億ドルの投資
ソフトバンクGはオープンAI、オラクルとともに、今後4年で米国に5000億ドル(7800兆円)を投じると発表。12月、トランプ大統領は1000億ドルの投資を表明した孫氏に対し、「2000億ドルの投資を期待している」と発言。それに応えました。
イーロン・マスク氏は「彼らにそんな資金はない」と批判。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
39016円

日経平均株価の日足チャートです。昨日は大陰線。今日も売られ、フィボナッチ0.618で反発しましたが勢いは続かず。明日は3日目なので反発するかもしれません。上値めどはPER16の40133円です。下値めどは38200円です。全面安ではなく、半導体などのグロースからバリュー株へ資金がシフトしている点にも注意です。
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日経平均株価のPER
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日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
1/27 | 39,565.80 | 15.96 | 2,479.06 |
1/24 | 39,931.98 | 15.92 | 2,508.29 |
1/23 | 39,958.87 | 15.94 | 2,506.83 |
1/22 | 39,646.25 | 15.84 | 2,502.92 |
1/21 | 39,027.98 | 15.68 | 2,489.03 |
1/20 | 38,902.50 | 15.68 | 2,481.03 |
1/17 | 38,451.46 | 15.58 | 2,483.94 |
1/16 | 38,572.60 | 15.54 | 2,482.15 |
1/15 | 38,444.58 | 15.56 | 2,470.73 |
1/14 | 38,474.30 | 15.52 | 2,479.01 |
1/10 | 39,190.40 | 15.70 | 2,496.20 |
1/9 | 39,190.40 | 15.70 | 2,496.20 |
1/8 | 39,981.06 | 16.06 | 2,489.48 |
1/7 | 40,083.30 | 16.17 | 2,478.87 |
1/6 | 39,307.05 | 15.96 | 2,462.85 |
12/30 | 39,894.54 | 16.14 | 2,471.78 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高です。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
1/17 | 6000億 | 4兆3300億 | 7.17 |
1/10 | 6300億 | 4兆2300億 | 6.61 |
12/27 | 6800億 | 3兆9600億 | 5.84 |
12/20 | 7500億 | 4兆2900億 | 5.72 |
12/13 | 8140億 | 4兆2050億 | 5.16 |
12/6 | 7000億 | 4兆2400億 | 6.02 |
11/29 | 7280億 | 4兆3500億 | 5.98 |
11/22 | 6480億 | 4兆2400億 | 6.53 |
11/15 | 6250億 | 3兆0260億 | 6.53 |
11/8 | 5980億 | 3兆9830億 | 6.66 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は5兆円です。
1月の重要イベント
1月の主要イベントはこちら
- 2日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 3日 24:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 7日 24:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 8日 22:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 9日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 10日 22:30 🇺🇸雇用統計
- 10日 24:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 14日 22:30🇺🇸PPI
- 15日 22:30🇺🇸CPI
- 15日 22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 16日 22:30 🇺🇸小売売上高
- 16日 22:30 🇺🇸フィラデルフィア連銀景況指数
- 16日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 17日 22:30 🇺🇸住宅許可件数・着工件数
- 23日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 23日・24日 🇯🇵日銀金融政策決定会合
- 24日 8:30 🇯🇵CPI(消費者物価指数)
- 24日 15:30 🇯🇵日銀植田総裁記者会見
- 25日 0:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
- 28日 23:00 🇺🇸S&Pケースシラー住宅価格
- 29日 0:00 🇺🇸コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 29日 0:00 🇺🇸リッチモンド連銀製造業景気指数
- 28日・29日 🇺🇸FOMC
- 30日 4:00 🇺🇸政策金利発表
- 30日 22:30 🇺🇸実質GDP
- 30日 22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 31日 22:30 🇺🇸PCEデフレータ
※日時は日本時間を記載しています(日本はアメリカより14時間進んでいます)
以上です。
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