↓最新の日経平均株価分析はこちらです
9/10の夜です。
日経平均株価の現状把握と9/11の予測をします。
9/10の日経平均株価は-56.59円の36,159.16円となり6日続落です。前日の米株高をうけて一時は上昇する場面もありましたが、やはり米国CPI発表を控えて様子見ムードとなっています。
On September 10th, the Nikkei Stock Average was -56.59 yen to 36,159.16 yen, falling for the 6th day in a row. There was a moment when the stock price rose in response to the previous day’s rise in US stocks, but the market is now in a wait-and-see mood ahead of the US CPI announcement.
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
TSMCの売上高8月は33%増
半導体需要懸念で冴えない半導体株ですが、TSMC(台湾積体電路製造)の8月の売上高は33%増でした。市場に前向きなシグナルとして捉えられるでしょうか?
日銀はやはり利上げする
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。今月の日銀会合での利上げはなし、12月に利上げを行う可能性が高いというのが場の予想です。
半導体規制に対する中国の報復
米国は中国に半導体規制をして、日本にもそれを求めている。日本が新たな対中貿易規制を導入した場合、中国は報復するようです。レアアースなどに制限が入る可能性があり半導体不足などが懸念されています。
中東情勢悪化
イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉はまとまらず、イスラエルのガザ空爆でたくさんの方が亡くなっています。
米国は9月に利下げする
8/23のジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演で米国が9月に利下げをすることは確定的。市場の関心は「下げ幅がどれくらいか?」です。景気後退懸念があれば利下げ幅は大きく(0.5)なるし、逆であれば利下げ幅は小さく(0.25)なります。
3日に発表されたISM製造業景気指数は5ヶ月連続で50を下回り(景気後退を示す)、4日のJOLTS求人は9.9万人で予想を大幅に下振れました。そして、6日の雇用統計は14.2万人で予想下振れ、失業率は前月から1ポイント改善して4.2%でした。数値が弱かったことで景気後退懸念が続いています。
今のところ0.25の利下げ幅が7割、0.5の利下げ幅が3割という予想です。11日のCPIはどうなるでしょうか?
7&i 買収
カナダの小売大手、アリマンタシォン・クシュタールがセブン&アイを買収提案。セブン&アイは政府に外為法で最も規制が厳しい「コア業種」への格上げを要請。つまり買収防衛措置を講じました。5日、セブン&アイは買収条件(6兆円規模)が不十分である旨を伝えましたが、クシュタールは引き続き交渉するとのこと。
一応、日本企業の買収となれば円が買われるので、円高要因。
米国大統領選挙の行方
アメリカ大統領選挙、ハリスさんは中間層支援を手厚くすると明言。トランプなら円高、ハリスなら円安。明日の午前10時ごろに討論会です。
トランプさん | ハリスさん |
輸入品に一律10%の関税 | 中間層減税強化 |
法人税引き下げ(15%) | 法人税引き上げ(28%)財政難は× |
石油・天然ガスの掘削拡大 | 気候変動対策・クリーンエネルギー |
防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) | ミドルクラス(中流階級)の拡大 |
物価上昇 | 住宅価格高騰防止 |
円安ドル高に懸念 | 人工妊娠中絶の権利擁護 |
円高 | 円安 |
🇺🇸米国大統領選挙は2024年11月5日(火)に投開票。第2回討論会は9月10日米東部夏時間午後9時(日本時間11日午前10時)に米ABCテレビ主催で開催されます。トランプさんは討論中相手のマイクをオフにすることで合意。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
36159円
日経平均株価の日足チャート

日経平均株価は現在5MAに頭を抑えられています。25MAが37000円程度の位置にあるので、そこまでは上昇するかもしれません。ですが、11日に米CPIの発表を控えているので株価は様子見な状況となるでしょう。円安が進むなど、株価上昇の材料が欲しいところです。
The Nikkei Stock Average is currently capped at the 5MA. The 25MA is at around 37,000 yen, so it may rise up to that point. However, as the US CPI is scheduled to be announced on the 11th, stock prices will likely be subject to wait-and-see conditions. We would like to see factors such as the continued depreciation of the yen that will cause stock prices to rise.
TradingViewは最高のチャートツールです。有料プランを購読した時に、ボーナスとして最大15ドルを獲得できますので、ぜひこちらのリンクからご登録ください TradingViewを確認してみる
日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15台の適正株価が続いています。
Check the latest PER and EPS of the Nikkei Stock Average every day. The stock price continues to be at a reasonable PER of 15.
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
9/9 | 36,215.75 | 14.52 | 2,427.33 |
9/6 | 36,215.75 | 15.03 | 2,421.26 |
9/5 | 36,657.09 | 15.19 | 2,413.24 |
9/4 | 37,047.61 | 15.30 | 2,421.41 |
9/3 | 38,686.31 | 15.94 | 2,427.00 |
9/2 | 38,700.87 | 15.87 | 2,438.62 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。暴落で買い残が1兆円減りました。信用倍率は6倍台で加熱感があります。
Also check the latest credit balance of Nikkei Stock Average. Due to the crash, the amount left over was reduced by 1 trillion yen. The credit multiple is in the 6x range, which seems to be heating up.
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
8/30 | 6260億 | 3兆980億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は4.06兆円です。
Today’s Nikkei average trading value is 4.06trillion yen.
9月の重要イベント
9月の主要イベントはこちら
- 03日(火)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(木)21:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 05日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 05日(木)23:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 11日(水)21:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 12日(木)21:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 13日(金)23:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 16日(月)21:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業形式数
- 17日(火)21:30 🇺🇸小売売上高
- 17日(火)18日(水) 🇺🇸FOMC
- 19日(木)🇺🇸政策金利発表
- 19日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 19日(木)・20日(金)日銀金融政策決定会合
- 20日(金)日銀政策金利
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
ISM(非)製造業景気指数↓
ADP雇用者数↓
雇用統計↓
CPI↓
JOLTS求人件数↓
PCEデフレータ↓
FOMC↓
小売売上高↓
コメント