↓最新の日経平均株価分析はこちらです
9/9の夜です。
日経平均株価の現状把握と9/10の予測をします。
9/9の日経平均株価は-175.72円の36,215.75円となり5日続落です。米国の雇用統計データが弱かったことで景気後退の懸念が続いています。下げ幅は一時1100円でしたが、下げ渋る形で1日を終えました。
The Nikkei average stock price on September 9 was -175.72 yen to 36,215.75 yen, falling for the 5th day in a row. Weak US employment data continues to raise concerns about an economic recession. At one point, the price fell by 1,100 yen, but the day ended with a decline.
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
日銀はやはり利上げする
3日、日銀植田総裁は経済財政諮問会議で、「物価の見通しが実現していくとすれば引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」という発言をしました。これまで日銀は年内利上げをしない、米国との金利差はさほど縮小しないことが市場のコンセンサスでしたが、この発言で一時143円台まで円高が進みました。5日は142円台まで続伸。9日は143円と円安方向に進みました。
半導体規制に対する中国の報復
米国は中国に半導体規制をして、日本にもそれを求めている。日本が新たな対中貿易規制を導入した場合、中国は報復するようです。レアアースなどに制限が入る可能性があり半導体不足などが懸念されています。
中東情勢悪化
イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉はまとまらず、イスラエルのガザ空爆でたくさんの方が亡くなっています。
米国は9月に利下げする
8/23のジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演は9月利下げが確定的であることを示唆する内容でした。利下げ幅については経済指標次第。
0.25づつの小刻みな利下げは好材料ですが、景気後退懸念から一気に利下げした場合は下落材料になります。その場合は円高も進み日本株も大ダメージなので注視していく必要があります。
3日に発表されたISM製造業景気指数は5ヶ月連続で50を下回った(景気後退を示す)ため、米国株は大幅に下落。4日のJOLTS求人件数も予想を下振れで143円と円高へ。5日JOLTS求人は9.9万人で予想を大幅に下振れ、142円台と円高へ進みました。
6日の雇用統計は14.2万人で予想下振れ、失業率は前月から1ポイント改善して4.2%でした。数値が弱かったことで景気後退懸念が続いています。
7&i 買収
カナダの小売大手、アリマンタシォン・クシュタールがセブン&アイを買収提案。セブン&アイは政府に外為法で最も規制が厳しい「コア業種」への格上げを要請。つまり買収防衛措置を講じました。5日、セブン&アイは買収条件(6兆円規模)が不十分である旨を伝えましたが、クシュタールは引き続き交渉するとのこと。
一応、日本企業の買収となれば円が買われるので、円高要因。
米国大統領選挙の行方
アメリカ大統領選挙、ハリスさんは中間層支援を手厚くすると明言。トランプなら円高、ハリスなら円安。
トランプさん | ハリスさん |
輸入品に一律10%の関税 | 中間層減税強化 |
法人税引き下げ(15%) | 法人税引き上げ(28%)財政難は× |
石油・天然ガスの掘削拡大 | 気候変動対策・クリーンエネルギー |
防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) | ミドルクラス(中流階級)の拡大 |
物価上昇 | 住宅価格高騰防止 |
円安ドル高に懸念 | 人工妊娠中絶の権利擁護 |
円高 | 円安 |
🇺🇸米国大統領選挙は2024年11月5日(火)に投開票。第2回討論会は9月10日米東部夏時間午後9時(日本時間11日午前10時)に米ABCテレビ主催で開催されます。トランプさんは討論中相手のマイクをオフにすることで合意。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
36215円
日経平均株価の日足チャート

日経平均株価は現在200日線よりも下です。8/2の高値を基準にすると、一度半値下げてから36000円台に回復してきました。今日は円安に振れたこともあり下げ渋る展開で終えました。ローソク足は下髭をつけているので明日は上目線です。ただし、37000円に5MAと25MAがありレジスタンスとなるので上げ幅は限定的となるでしょう。
The Nikkei Stock Average is currently below the 200-day line. Based on the high price of August 2nd, the price once dropped by half and then recovered to the 36,000 yen level. Today ended on a down note, partly due to the weaker yen. The candlestick has a lower beard, so I’ll be looking upwards tomorrow. However, the 5MA and 25MA are resistance at 37,000 yen, so the upside will be limited.
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15台の適正株価が続いています。
Check the latest PER and EPS of the Nikkei Stock Average every day. The stock price continues to be at a reasonable PER of 15.
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
9/9 | 36,215.75 | 14.52 | 2,427.33 |
9/6 | 36,215.75 | 15.03 | 2,421.26 |
9/5 | 36,657.09 | 15.19 | 2,413.24 |
9/4 | 37,047.61 | 15.30 | 2,421.41 |
9/3 | 38,686.31 | 15.94 | 2,427.00 |
9/2 | 38,700.87 | 15.87 | 2,438.62 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。暴落で買い残が1兆円減りました。信用倍率は6倍台で加熱感があります。
Also check the latest credit balance of Nikkei Stock Average. Due to the crash, the amount left over was reduced by 1 trillion yen. The credit multiple is in the 6x range, which seems to be heating up.
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
8/30 | 6260億 | 3兆980億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は4.06兆円です。
Today’s Nikkei average trading value is 4.06trillion yen.
9月の重要イベント
9月の主要イベントはこちら
- 03日(火)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(木)21:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 05日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 05日(木)23:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 11日(水)21:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 12日(木)21:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 13日(金)23:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 16日(月)21:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業形式数
- 17日(火)21:30 🇺🇸小売売上高
- 17日(火)18日(水) 🇺🇸FOMC
- 19日(木)🇺🇸政策金利発表
- 19日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 19日(木)・20日(金)日銀金融政策決定会合
- 20日(金)日銀政策金利
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
ISM(非)製造業景気指数↓
ADP雇用者数↓
雇用統計↓
CPI↓
JOLTS求人件数↓
PCEデフレータ↓
FOMC↓
小売売上高↓
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