↓最新の日経平均株価分析はこちらです
8月7日(水)の夜です
日経平均株価の現状把握と8月8日(木)の予測をします。本日の日経平均株価は+1.19%と続伸でした
相場環境・気になること
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します
円キャリートレード
日経平均株価暴落と円高の要因がこれです。きっかけは日米金利差の急速な縮小
円キャリートレードは「金利の安い円でお金を借りて外貨に変えて運用する」→「運用益だけでなく利鞘をかせぐ」というもので、金利差の大きい円とドルは絶好の通貨です
→「借りた円を売ってドルが買われる」から円安になります
でも日米の金利差が縮小したら儲かりません。日銀が利上げして米国が利下げしたら最悪です。だから米国株を売って、ドルを円に変えて借金を返します
→ 「ドルを売って円が買われる」から円高になります
今回、日銀が利上げして米国の9月利下げがほぼ確定 → 急速な円キャリートレードの巻き戻しが起こり、大量の円買い → 円高 → 株安となりました
中東情勢悪化

30日夜、イスラエルがレバノンの首都ベイルートを空爆、イスラム教シーア派ヒズボラの最高幹部を殺害、31日午前2時ごろイスラム組織ハマスの最高幹部「ハニヤ氏」がイラン首都のテヘランで殺害された
→イラン最高指導者ハメネイ氏は、責任はイスラエルにあるとして直接攻撃を命じた。2日、米国はイランからの攻撃に備え、中東に艦船や戦闘機を派遣すると発表 → 米国の兵士が数人負傷、米国バイデン政権ははイランに呼びかけを続けている
= 中東は紛争拡大の瀬戸際にある → 米国の努力で沈静化するか
日銀は利上げしない
31日、日銀は政策金利を0.25%に引き上げ。「経済・物価に影響がなければ徐々に金利を上げていく」と植田総裁
→ その後の日本株の大暴落をうけて、「日銀はもう利上げできないのでは?」という見方が広がる → 8/7 日銀内田副総裁は「金融市場が不安定な状況で利上げしない」と発言
= 日本株上昇です
米国の利下げと景気後退
米国は9月に利下げを検討。しかし、経済指標データから景気後退懸念が浮上 → 今度は「緊急利下げするのでは?」という見方が・・まあないでしょう・・
9月の利下げはいままでは考えられなかった0.5ベーシスの見方が大半。ハードランディングの懸念はISM非製造業が少し強かったことで後退
= 米株上昇です
確トラ → 確ハリ?
トランプさんとハリスさんになった場合に考えられること
トランプさん | ハリスさん |
輸入品に一律10%の関税 | 利下げに慎重 |
物価上昇→利下げしずらい | 減税しない(財政難は×) |
法人税減税(15%・無理なら20%) | 気候変動対策・クリーンエネルギー |
防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) | ミドルクラス(中流階級)の拡大 |
石油・天然ガスの掘削拡大 | 低コスト児童保育 |
円安ドル高に懸念→円高へ | 人工妊娠中絶の権利擁護 |
tough guy! | 住宅価格高騰防止 |
🇺🇸米国大統領選挙は2024年11月5日(火)に投開票。第2回討論会は9月10日の予定でしたが、トランプさんが「9月4日にFOXニュースで実施」とリスケ。ハリスさんは同意せず
日経平均株価のチャート分析
8月7日の日経平均は+35,089.62円の+414.16 円と続伸。日足チャートを確認します

上影陽線でした。「売りの抵抗が強かったが、買いが勝利した」です
日経平均株価の現状をまとめると
- ローソク足 陰のはらみ線からの、上昇方向へ陽線
- 移動平均線 25MA>75MA>200MA>株価>5MA(5日を上回った)
- 下落率 7/11の高値から8/4の安値まで-26.42%
今後のトレードで注意したいこと
- −30%まで下げる可能性がある
- 2番底がありそう
- まだ全力買いはしない
今日の株価でPERが14.5なので適正な位置です。夜間に下落しなければ、垂れてくる5MAに対し株価が上になるので、サポートになるはず。そして200日線(37000円)にチャレンジです
明日も上昇です。200MAを超えていけるか?
予想:高値は37000、安値は34700、終値は35400
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。7月のPER17超えはやはりおかしかった・・決算でEPS(1株当たり純利益)が少し上がってきています
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
8/6 | 34,675.46 | 14.26 | 2,431.66 |
8/5 | 31,458.42 | 13.01 | 2,418.02 |
8/2 | 35,909.70 | 14.90 | 2,410.05 |
8/1 | 38,126.33 | 15.83 | 2,408.49 |
7/31 | 39,101.82 | 16.44 | 2,378.46 |
7/30 | 38,525.95 | 16.25 | 2,370.83 |
7/29 | 38,468.63 | 16.27 | 2,364.39 |
7/26 | 37,667.41 | 15.91 | 2,367.53 |
7/25 | 37,869.51 | 16.00 | 2,366.84 |
7/24 | 39,154.85 | 16.54 | 2,367.28 |
7/23 | 39,594.39 | 16.77 | 2,361.03 |
7/22 | 39,594.39 | 16.81 | 2,355.68 |
7/19 | 40,063.79 | 17.00 | 2,356.69 |
7/18 | 40,126.35 | 17.06 | 2,352.07 |
7/17 | 41,097.69 | 17.38 | 2,364.65 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は6倍を超えて推移。最悪な数値ですね。売りがどんどん減っている・・
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
7/19 | 7600億 | 4兆9300億 | 6.48 |
7/12 | 7830億 | 4兆7880億 | 6.11 |
7/5 | 8010億 | 4兆7100億 | 5.88 |
6/28 | 7240億 | 4兆7500億 | 6.56 |
6/21 | 7610億 | 4兆9000億 | 6.45 |
6/14 | 7600億 | 4兆8700億 | 6.40 |
6/7 | 7390億 | 4兆8200億 | 6.52 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は7.37兆円です。連日7兆円超え・・
7月の重要イベント
8月の注目イベントはこちら。
- 01日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 01日(木)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 02日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 05日(月)23:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 08日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 13日(火)21:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 14日(水)21:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 15日(木)8:50 🇯🇵実質GDP(一次速報)
- 15日(木)21:30 🇺🇸小売売上高
- 15日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 15日(木)21:30 🇺🇸ニューヨーク・フィラデルフィア連銀景況指数
- 16日(金)21:30 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
ISM(非)製造業景気指数↓
雇用統計↓
PCEデフレータ↓
JOLTS求人件数↓
FOMC↓
小売売上高↓
CPI↓
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