↓最新の日経平均株価分析はこちらです
Photo:CNN
11/7の日経平均株価は-99.26円 (-0.25%) の39,381.41円と反発。トランプ氏の大統領就任が確実となったことで、前日は1000円を超える株高。さすがに今日は利益確定売りで調整となりました。上昇した銘柄を売り、安くなっている銘柄に買いが入った印象。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
米国大統領選挙
米国大統領選選挙はトランプ氏の勝利が確定。上院の過半数が共和党、次の焦点は下院で過半数をとれるかどうかです。上院・下院で過半数をとれば関税など、トランプ氏の政策が通りやすくなります。それはインフレとドル高を招くと予想されています。
トランプさん | ハリスさん |
輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% | 中間層減税強化 |
法人税引き下げ(15%) | 法人税引き上げ(28%)財政難は× |
石油・天然ガスの掘削拡大 | 気候変動対策・クリーンエネルギー |
防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) | ミドルクラス(中流階級)の拡大 |
関税を上げるので物価上昇 | 住宅価格高騰防止 |
ドル安論者だが、関税で円高になりそう | 人工妊娠中絶の権利擁護 |
日本株に追い風か?
トランプ大統領の誕生にともない、関税リスクのある中国資産よりも日本株に注目が集まるという見方もあります。ただし、日本株は現在高値圏にあってPERが高い。なので追い風をうけきれるか?といったところ。
日銀は現状維持
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。しかし、金融正常化(利上げ)しようとすると世界同時株安が起きるのでできない。大統領選が控えているからなおさら。
31日の日銀会合では予想どおり金利据え置きで0.25%維持。植田総裁は「時間的余裕がある」という文言を凍結。米国の経済指標は良好になっている。だから米経済へのリスクに注目するのはやめて普通の金融政策の決定に戻るという発言をしました。
次回の利上げは12月、もしくは1月というのが濃厚です。
米国FOMC 11月利下げ幅
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げをしましたが、次の焦点は11月FOMCでの利下げ幅。これまで米国の経済指標は概ね良好だったので利下げなしの可能性があったのですが、11/1の雇用統計が弱く0.25bpの利下げになりそうです。
ただし、トランプ氏の政策の影響でインフレ再燃となればFRBは利下げができなくなるかも・・
ドル円は急伸
ドル円は152円近辺で揉みあっていましたが、先日の大統領選で一気に154円を超えてきました。トランプ氏が勝ちそう→財政悪化懸念→長期金利上昇→ドル高という流れです。現在は利益確定売りもあり、153円後半を推移。
中東情勢悪化
26日にイスラエルはイランの軍事目標へ攻撃。当初よりも限定的な報復になったのはアメリカが暗躍しているそうです。バイデンさんの外交努力。3日イランはイスラエルに反撃する計画であると発表。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
39381円
日経平均/日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。決算シーズンでありEPSの上昇で理論株価は上がったものの2日連続でPER16で上値を抑えられました。昨日は1000円を超えて上昇したので利益確定売りと日経平均の割高感で上値は伸びず。では明日はどうか?早朝に米国の政策金利が決まる(0.25利下げ予想)ので安心感は出ると思いますが、日経平均株価のPER16が割高なのと、信用倍率が7.88と高いので大幅な上昇は厳しいと思われます。防衛関係など強い銘柄を狙うしかないかもですね。
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。これでは明確な買い場がないですね。
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
11/6 | 39,480.67 | 15.91 | 2,481.50 |
11/5 | 38,474.90 | 15.58 | 2,469.51 |
11/1 | 38,053.67 | 15.48 | 2,458.25 |
10/31 | 39,081.25 | 15.76 | 2,479.77 |
10/30 | 39,277.39 | 15.84 | 2,479.63 |
10/29 | 38,903.68 | 15.66 | 2,484.27 |
10/28 | 38,605.53 | 15.52 | 2,487.47 |
10/25 | 37,913.92 | 15.28 | 2,481.28 |
10/24 | 38,143.29 | 15.37 | 2,481.67 |
10/23 | 38,104.86 | 15.38 | 2,477.56 |
10/22 | 38,411.96 | 15.45 | 2,486.21 |
10/21 | 38,954.60 | 15.61 | 2,495.49 |
10/18 | 38,981.75 | 15.65 | 2,490.85 |
10/17 | 38,911.19 | 15.64 | 2,487.93 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は7.88倍と急上昇です。上がれば売られるような状態なのでよろしくないですね。空売り(将来の買い材料になる)が少ないので上昇する燃料がありません。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は6.05兆円です。
11月の重要イベント
11月の主要イベントはこちら
- 01日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 01日(金)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(火)米大統領選
- 06日(水)00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(水)・07日(木) 🇺🇸FOMC
- 07日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 08日(金) 4:00 🇺🇸FRB政策金利
- 09日(土) 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 13日(水)22:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 14日(木)22:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 15日(金)8:50 🇯🇵実質GDP
- 15日(金)22:30 🇺🇸小売売上高
- 15日(金)22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
雇用統計↓
FOMC↓
ADP雇用者数↓
PCEデフレータ↓
CPI↓
ISM(非)製造業景気指数↓
JOLTS求人件数↓
FOMC↓
小売売上高↓
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