↓最新の日経平均株価分析はこちらです
11/6の日経平均株価は+1,005.77円(+2.61%)の39,480.67円と大幅続伸。米大統領戦は開票が続いていますが、市場はトランプ氏の勝利を織り込んでいます。本日、ドル円は151円から154.37円まで上昇し円安・株高となりました。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
米国大統領選挙
米国大統領選開票。トランプ氏が優勢で3円ほど円安・ドル高が進みました。FOX以外はまだ確報をしていませんが、トランプ氏はもう勝利宣言の演説をしています。
トランプさん | ハリスさん |
輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% | 中間層減税強化 |
法人税引き下げ(15%) | 法人税引き上げ(28%)財政難は× |
石油・天然ガスの掘削拡大 | 気候変動対策・クリーンエネルギー |
防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) | ミドルクラス(中流階級)の拡大 |
関税を上げるので物価上昇 | 住宅価格高騰防止 |
ドル安論者だが、関税で円高になりそう | 人工妊娠中絶の権利擁護 |
日銀は現状維持
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。しかし、金融正常化(利上げ)しようとすると世界同時株安が起きるのでできない。大統領選が控えているからなおさら。
31日の日銀会合では予想どおり金利据え置きで0.25%維持。植田総裁は「時間的余裕がある」という文言を凍結。米国の経済指標は良好になっている。だから米経済へのリスクに注目するのはやめて普通の金融政策の決定に戻るという発言をしました。
これがタカ派(利上げに積極的)とうけとめられて円買いにつながっています。次回の利上げは12月、もしくは1月というのが濃厚です。
米国FOMC 11月利下げ幅
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げをしましたが、次の焦点は11月FOMCでの利下げ幅。これまで米国の経済指標は概ね良好だったので利下げなしの可能性があったのですが、11/1の雇用統計がとても弱かったので、0.25bpの利下げになりそうです。
ただし、トランプ氏の政策の影響によりインフレの再燃となりそう。その場合FRBは利下げができなくなるかも・・
ドル円は急伸
ドル円は152円近辺で揉みあっていましたが、大統領選で一気に154円を超えてきました。トランプ氏優勢で円安・ドル高です。ただし、大統領選後はFOMCの利下げを経て円高方向へ舵を切るかもしれません。財務省による介入もありそうですし、日銀も年末・もしくは年初に利上げをしそうなので、日米金利差は縮小する公算です。
中東情勢悪化
26日にイスラエルはイランの軍事目標へ攻撃。当初よりも限定的な報復になったのはアメリカが暗躍しているそうです。バイデンさんの外交努力。3日イランはイスラエルに反撃する計画であると発表。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
39480円
日経平均/日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。株価は大陽線で一時1100円を超える続伸。急激な米10年債利回りの上昇と円安をうけてPER16に到達。そこで上値を抑えられた形です。しかしながら、日経先物は300円ほど上昇して40000円を超えてきています。今夜の米株も好調であれば短期的にはPER16.5の40747円あたりまで上昇するかもしれません。その水準には窓もあり、25MAからの乖離率も5%程度になるので意識されそうです。明日の上値めどは40700円〜40800円あたりかと思います。
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。これでは明確な買い場がないですね。
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
11/5 | 38,474.90 | 15.58 | 2,469.51 |
11/1 | 38,053.67 | 15.48 | 2,458.25 |
10/31 | 39,081.25 | 15.76 | 2,479.77 |
10/30 | 39,277.39 | 15.84 | 2,479.63 |
10/29 | 38,903.68 | 15.66 | 2,484.27 |
10/28 | 38,605.53 | 15.52 | 2,487.47 |
10/25 | 37,913.92 | 15.28 | 2,481.28 |
10/24 | 38,143.29 | 15.37 | 2,481.67 |
10/23 | 38,104.86 | 15.38 | 2,477.56 |
10/22 | 38,411.96 | 15.45 | 2,486.21 |
10/21 | 38,954.60 | 15.61 | 2,495.49 |
10/18 | 38,981.75 | 15.65 | 2,490.85 |
10/17 | 38,911.19 | 15.64 | 2,487.93 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は7.88倍と急上昇です。上がれば売られるような状態なのでよろしくないですね。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は5.63兆円です。
11月の重要イベント
11月の主要イベントはこちら
- 01日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 01日(金)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(火)米大統領選
- 06日(水)00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(水)・07日(木) 🇺🇸FOMC
- 07日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 08日(金) 4:00 🇺🇸FRB政策金利
- 09日(土) 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 13日(水)22:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 14日(木)22:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 15日(金)8:50 🇯🇵実質GDP
- 15日(金)22:30 🇺🇸小売売上高
- 15日(金)22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
雇用統計↓
FOMC↓
ADP雇用者数↓
PCEデフレータ↓
CPI↓
ISM(非)製造業景気指数↓
JOLTS求人件数↓
FOMC↓
小売売上高↓
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