↓最新の日経平均株価分析はこちらです
11/28の日経平均株価は+214.09円 (+0.56%) 円の38,349.06円と反発。ドル円は150円まで円高に進み、戻してきています。今日は「米中半導体規制が以前ほど踏み込んだ内容ではない」というニュースが好感され東京エレクトロンは6%を超える上昇。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
対中半導体規制
米国は半導体装置及びAI向け半導体の中国向け販売を規制するとしています。しかしそれは日本やオランダとの交渉を踏まえたものになるとのこと。東京エレクトロンは一時10%を超える買いが入りました。
中東情勢
現地時間27日、イスラエルとヒズボラは停戦合意。停戦期間は60日。地政学リスク後退に市場は好感。
トランプ氏関税強化
25日、トランプ氏は中国に10%追加関税、メキシコとカナダに25%の関税を課すと発表。市場はリスクオフに。これはインフレ要因で利下げがしずらくなるためドル高材料ですが、報復関税があればドル安材料にもなります。
ベッセント氏の3本の矢
トランプ大統領は次期財務長官にヘッジファンド経営者のスコット・ベッセント氏(62)を指名。同氏は「3本の矢」の経済政策をトランプ氏に助言。米経済に明るいニュース。トランプ氏の政策を和らげると期待されています。
ロシア核兵器使用の可能性
17日、バイデン米大統領はウクライナに米国製兵器によるロシア領内攻撃を容認。19日、ロシアは核兵器の使用基準を緩和、西側ミサイルで領土を攻撃されたら核兵器を使用するとけん制。同日、ウクライナは米国製長距離ミサイル「ATACMS(エータクムス)」でロシア本土を攻撃。イギリス製の長距離ミサイルでも攻撃。
21日、ウクライナはロシアは新型の長距離ミサイルを使用。ICBM(通常核弾頭を積む長距離ミサイル)ではなかったようですが、第3次世界大戦リスクは高まっています。
日銀は12月に利上げする?
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。
18日の植田総裁の会見では12月会合での利上げを強く示唆する発言はなく、今後のデータ次第とのこと。21日には「現時点で会合の結果を予測するのは不可能だ」と発言。会合までには時間があるので、利用可能なデータで判断するということです。
現在、日銀の現在の無担保コール翌日物レートは0.25%です。
米国12月利下げはあるのか?
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げをして、11月のFOMCで0.25bpの利下げをしました。13日発表の米CPIはすべて予想と一致でしたが前年比が前年比2.6%上昇で前月の2.4%からは加速。14日深夜のパウエル発言は「利下げは慎重にしていく」という内容。12月には0.25bpの利下げが見込まれています。
現在の米政策金利は4.5%-4.75%です。
米国大統領選挙
米国大統領選選挙はトランプ氏の大勝利。上院の過半数が共和党、下院でも過半数をとりました。つまり大統領・上院・下院の3つが共和党というオールレッドとなり「関税引き上げ」などトランプ氏の政策が通りやすくなります。となるとインフレ警戒が強まり、円安ドル高になることが予測されます。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・トランプ氏はドル安論者だが、関税をあげればドル高になりそう |
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
38349円
日経平均/日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。株価は9月末からのレンジ相場の下限で反発。75MAと25MAの間に位置しています。しばらく200MAを超えてこないことにも注目です。上昇の大きな材料がないので方向感がつかめませんが、今日のローソク足は「陽のつつみ線」です。前日のローソク足をすっぽりとつつみ込むローソク足で強い買い方の出現を示します。そのため明日は上方向へ行くかもしれません。
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
11/27 | 38,134.97 | 15.42 | 2,473.08 |
11/26 | 38,442.00 | 15.56 | 2,470.57 |
11/25 | 38,780.14 | 15.74 | 2,463.80 |
11/22 | 38,283.85 | 15.60 | 2,454.09 |
11/21 | 38,026.17 | 15.53 | 2,448.56 |
11/20 | 38,352.34 | 15.63 | 2,453.76 |
11/19 | 38,414.43 | 15.78 | 2,434.37 |
11/18 | 38,220.85 | 15.68 | 2,437.55 |
11/15 | 38,642.91 | 15.82 | 2,442.66 |
11/14 | 38,535.70 | 15.89 | 2,425.15 |
11/13 | 38,721.66 | 15.93 | 2,430.74 |
11/12 | 39,376.09 | 16.19 | 2,432.12 |
11/11 | 39,533.32 | 16.19 | 2,441.84 |
11/8 | 39,533.32 | 16.22 | 2,435.29 |
11/7 | 39,381.41 | 16.08 | 2,449.09 |
11/6 | 39,480.67 | 15.91 | 2,481.50 |
11/5 | 38,474.90 | 15.58 | 2,469.51 |
11/1 | 38,053.67 | 15.48 | 2,458.25 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は6.53倍と少し下がりましたがまだ高いですね。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
11/15 | 6250億 | 3兆0260億 | 6.53 |
11/8 | 5980億 | 3兆9830億 | 6.66 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は4.17兆円です。
12月の重要イベント
12月の主要イベントはこちら
- 03日(火)24:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 04日(水)21:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 05日(木) 24:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 05日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 06日(金)22:30 🇺🇸雇用統計 ★★★
- 11日(金)24:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
ローソク足パターン↓
CPI↓
FOMC↓
雇用統計↓
ADP雇用者数↓
PCEデフレータ↓
ISM(非)製造業景気指数↓
JOLTS求人件数↓
小売売上高↓
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