↓最新の日経平均株価分析はこちらです
11/19の日経平均株価は+193.58円(+0.51%)の38,414.43円と反発。前日の半値戻して久々の陽線でした。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
ロシア核兵器使用の可能性
17日、バイデン米大統領はウクライナに米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを容認。これをうけて19日、ロシアは核兵器の使用基準を緩和し、西側ミサイルで領土を攻撃された場合、核兵器を使用するとけん制。
第3次世界大戦リスクは高まり、有事の円、スイスフラン、米国債が買われています。ドル円は 一時153円前半まで急落。
エヌビディア決算
20日は半導体大手エヌビディアの決算です。年初の株価は48ドルで、現在株価は140ドルです。ほぼ3倍の上昇。足元では155〜162.50ドルに上昇することを見込んだコールオプション(買う権利)が増えているようです。
円高が加速
15日からドルは下落傾向で、現在153円台です。161.95円から139.57円の下落でフィボナッチを引くと153.40が0.618の水準です。つまりこの水準を実態で下回ると本格的な下落となりそうです。
日銀は12月に利上げする
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。
18日の植田総裁の会見では12月会合での利上げを強く示唆する発言はなく、今後のデータ次第とのこと。日銀の現在の無担保コール翌日物レートは0.25%です。
日銀が利上げするなら日本株は買われませんね。
米国12月利下げはあるのか?
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げをして、11月のFOMCで0.25bpの利下げをしました。13日発表の米CPIはすべて予想と一致でしたが前年比が前年比2.6%上昇で前月の2.4%からは加速。14日深夜のパウエル発言は「利下げは慎重にしていく」という内容でした。
12月に0.25bpの利下げが見込まれていますが、利下げ観測は後退です。大統領選も終わったことだし、これがきっかけとなって米国は暴落に向かうのか?
現在の米政策金利は4.5%-4.75%です。
米国大統領選挙
米国大統領選選挙はトランプ氏の大勝利。上院の過半数が共和党、下院でも過半数をとりました。つまり大統領・上院・下院の3つが共和党というオールレッドとなり「関税引き上げ」などトランプ氏の政策が通りやすくなります。となるとインフレ警戒が強まり、円安ドル高になることが予測されます。
一方、米国財政の面から見ると全く逆の見方もできます。
トランプ氏の政策が通りやすい→米国の財政が悪化する→米国債への信用が低下する→金利が上がる→米国株も日本株も下がる。ドルは金利が上がっているのに売られる。つまり円高ドル安になる。という可能性もあると思います。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・トランプ氏はドル安論者だが、関税をあげればドル高になりそう |
中東情勢
7日、イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ氏と電話会談し「イランの脅威」について協議。協力することで一致したとのこと。親イスラエルのトランプ大統領は早期の戦闘終結のために協力し、イスラエルがより強硬になるという見方もあります。また、18日イスラエルは10月にイランの核関連施設の一部を攻撃していたことを明らかにしました。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
38414円
日経平均/日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。ようやく陽線がでましたが、まだ200MAは下回っています。9月後半から日経平均株価は37700円ー40000円のレンジを形成しているので、反発しやすい水準なのでしょう。もしかしたらV字回復するのかもしれません。「安値を切り下げなかったことで、少し上昇の可能性がでてきた」と思ったのですが、夕刻にロシアの核兵器使用基準緩和のニュースが流れてしまったので予想が困難になりました・・下落の場合はまず37700円でサポートされるとは思います。
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
11/18 | 38,220.85 | 15.68 | 2,437.55 |
11/15 | 38,642.91 | 15.82 | 2,442.66 |
11/14 | 38,535.70 | 15.89 | 2,425.15 |
11/13 | 38,721.66 | 15.93 | 2,430.74 |
11/12 | 39,376.09 | 16.19 | 2,432.12 |
11/11 | 39,533.32 | 16.19 | 2,441.84 |
11/8 | 39,533.32 | 16.22 | 2,435.29 |
11/7 | 39,381.41 | 16.08 | 2,449.09 |
11/6 | 39,480.67 | 15.91 | 2,481.50 |
11/5 | 38,474.90 | 15.58 | 2,469.51 |
11/1 | 38,053.67 | 15.48 | 2,458.25 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は6.66倍と少し下がりましたがまだ高いですね。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
11/8 | 5980億 | 3兆9830億 | 6.66 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は3.80兆円です。薄商い!
11月の重要イベント
11月の主要イベントはこちら
- 01日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 01日(金)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(火)米大統領選
- 06日(水)00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(水)・07日(木) 🇺🇸FOMC
- 07日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 08日(金) 4:00 🇺🇸FRB政策金利
- 09日(土) 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 13日(水)22:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 14日(木)22:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 15日(金)5:00 🇺🇸パウエルFRB議長発言
- 15日(金)8:50 🇯🇵実質GDP
- 15日(金)22:30 🇺🇸小売売上高
- 15日(金)22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 19日(火)22:30 🇺🇸住宅建築許可件数/住宅着工件数
- 21日(木)6:00 🇺🇸エヌビディア決算
- 21日(木)14:10 🇯🇵植田日銀総裁発言
- 21日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 21日(木)22:30 🇺🇸フィラデルフィア連銀景況指数
- 23日(土)ー 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
ローソク足パターン↓
CPI↓
FOMC↓
雇用統計↓
ADP雇用者数↓
PCEデフレータ↓
ISM(非)製造業景気指数↓
JOLTS求人件数↓
小売売上高↓
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