↓最新の日経平均株価分析はこちらです
11/15の日経平均株価は+107.21円 (+0.28%)の 38,642.91円と4日ぶりに反発。伸び悩んだものの、トヨタや三菱重工、半導体株にも買いが入りました。しかし、好決算であった三菱UFJなどのメガバンクには思ったほどは買いが入らず・・
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
円高が加速
15日夜にドルは大きく下落しました。15日9時に156円後半の高値をつけて16日には154円前半まで下落しています。161.95円から139.57円の下落でフィボナッチを引くと153.40が0.618の水準です。つまりこの水準を下回ると本格的な下落となりそうです。
円高は日経平均にとっては大きな悪材料です。暴落の可能性が出てきました。
半導体株に資金が入るか?
オランダの半導体製造装置大手ASMLが2030年の売上高目標を据き強気見通し。この影響で15日はディスコなど半導体株に資金が入りました。
ただし、15日夜の米国は主要指数は全て下落。半導体のSOX指数は-3.42%と大きく下げました。理由はFRBパウエル議長が「利下げを急がない」というタカ発言をしたから。市場はリスクオフと判断したのかもしれません。そのため、来週は大きく下落して始まりそうです。
日銀は12月に利上げする
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。しかし、金融正常化(利上げ)しようとすると世界同時株安が起きるのでできない。
しかし、円安が過度に進めば話は別です。そして過度に進んでいる状態。であれば12月に日銀は利上げします。日銀の現在の無担保コール翌日物レートは0.25%です。
日銀が利上げするなら日本株は買われませんね。
米国12月利下げはあるのか?
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げをして、11月のFOMCで0.25bpの利下げをしました。13日発表の米CPIはすべて予想と一致でしたが前年比が前年比2.6%上昇で前月の2.4%からは加速。14日深夜のパウエル発言は「利下げは慎重にしていく」という内容でした。12月に0.25bpの利下げが見込まれていますが、利下げ観測は後退です。大統領選も終わったことだし、これがきっかけとなって米国は暴落に向かうのか?
現在の米政策金利は4.5%-4.75%です。
米国大統領選挙
米国大統領選選挙はトランプ氏の大勝利。上院の過半数が共和党、下院でも過半数をとりました。つまり大統領・上院・下院の3つが共和党というオールレッドとなり「関税引き上げ」などトランプ氏の政策が通りやすくなります。となるとインフレ警戒が強まり、円安ドル高になることが予測されます。
一方、米国財政の面から見ると全く逆の見方もできます。
トランプ氏の政策が通りやすい→米国の財政が悪化する→米国債への信用が低下する→金利が上がる→米国株も日本株も下がる。ドルは金利が上がっているのに売られる。つまり円高ドル安になる。という可能性もあると思います。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・トランプ氏はドル安論者だが、関税をあげればドル高になりそう |
中東情勢
7日、イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ氏と電話会談し「イランの脅威」について協議。協力することで一致したとのこと。親イスラエルのトランプ大統領は早期の戦闘終結のために協力し、イスラエルがより強硬になるという見方もあります。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
38642円
日経平均/日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。わずかにプラスで引けましたが、陰線4連続で本日は上ヒゲ長めでした。つまりPER16付近の39000円を嫌がり揉み合っている感じです。15日夜の米国が下落したことと、ドル円が大きく円高にむけて下落したこともあり月曜日は大きく下げて始まりそうです。ただし、11月は地合いの良い月ですし、12月の権利取りもありますので大きく調整すれば良い買い時になるかもしれませんね。
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
11/14 | 38,535.70 | 15.89 | 2,425.15 |
11/13 | 38,721.66 | 15.93 | 2,430.74 |
11/12 | 39,376.09 | 16.19 | 2,432.12 |
11/11 | 39,533.32 | 16.19 | 2,441.84 |
11/8 | 39,533.32 | 16.22 | 2,435.29 |
11/7 | 39,381.41 | 16.08 | 2,449.09 |
11/6 | 39,480.67 | 15.91 | 2,481.50 |
11/5 | 38,474.90 | 15.58 | 2,469.51 |
11/1 | 38,053.67 | 15.48 | 2,458.25 |
10/31 | 39,081.25 | 15.76 | 2,479.77 |
10/30 | 39,277.39 | 15.84 | 2,479.63 |
10/29 | 38,903.68 | 15.66 | 2,484.27 |
10/28 | 38,605.53 | 15.52 | 2,487.47 |
10/25 | 37,913.92 | 15.28 | 2,481.28 |
10/24 | 38,143.29 | 15.37 | 2,481.67 |
10/23 | 38,104.86 | 15.38 | 2,477.56 |
10/22 | 38,411.96 | 15.45 | 2,486.21 |
10/21 | 38,954.60 | 15.61 | 2,495.49 |
10/18 | 38,981.75 | 15.65 | 2,490.85 |
10/17 | 38,911.19 | 15.64 | 2,487.93 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は6.66倍と少し下がりましたがまだ高いですね。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
11/8 | 5980億 | 3兆9830億 | 6.66 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は4.60兆円です。
11月の重要イベント
11月の主要イベントはこちら
- 01日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 01日(金)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(火)米大統領選
- 06日(水)00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(水)・07日(木) 🇺🇸FOMC
- 07日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 08日(金) 4:00 🇺🇸FRB政策金利
- 09日(土) 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 13日(水)22:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 14日(木)22:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 15日(金)5:00 🇺🇸パウエルFRB議長発言
- 15日(金)8:50 🇯🇵実質GDP
- 15日(金)22:30 🇺🇸小売売上高
- 15日(金)22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 19日(火)22:30 🇺🇸住宅建築許可件数/住宅着工件数
- 21日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 21日(木)22:30 🇺🇸フィラデルフィア連銀景況指数
- 23日(土)ー 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
ローソク足パターン↓
CPI↓
FOMC↓
雇用統計↓
ADP雇用者数↓
PCEデフレータ↓
ISM(非)製造業景気指数↓
JOLTS求人件数↓
小売売上高↓
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