↓最新の日経平均株価分析はこちらです
11/8の日経平均株価は+118.96円 (+0.30%) の39,500.37円と反発。早朝に米FOMCの結果発表があり0.25%の利下げが決定。市場予想どおりだったので安心感。しかし日本株は現在PER16を超えて割高水準にあるので買いは続かなかったようです。
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
米国大統領選挙
米国大統領選選挙はトランプ氏の勝利。上院の過半数が共和党、下院で過半数をとれるかどうかです。上院・下院で過半数をとれば「関税引き上げ」などトランプ氏の政策が通りやすくなります。それはインフレとドル高を招くと予想されます。
トランプ氏の政策 |
・輸入品に一律20%の関税・中国は最大60% |
・法人税引き下げ(15%) |
・不法移民排除 |
・石油・天然ガスの掘削拡大 |
・防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) |
・ドル安論者だが、関税をあげればドル高になりそう |
日本株に追い風か?
トランプ大統領の誕生にともない、関税リスクのある中国資産よりも日本株に注目が集まるという見方もあります。ただし、日本株は現在高値圏にあってPERが高い。なので追い風をうけきれるか?といったところ。
日銀は現状維持
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。しかし、金融正常化(利上げ)しようとすると世界同時株安が起きるのでできない。ただし、円安が進んでくれば年内に利下げをするかもしれません。
31日の日銀会合では予想どおり金利据え置きで0.25%維持。植田総裁は「時間的余裕がある」という文言を凍結。米国の経済指標は良好になっている。だから米経済へのリスクに注目するのはやめて普通の金融政策の決定に戻るという発言をしました。
次回の利上げは12月、もしくは1月というのが濃厚です。
米国は11月利下げした
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げをして、11月のFOMCで0.25bpの利下げをしました。これは市場の予想どおりです。
中東情勢
7日、イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ氏と電話会談し「イランの脅威」について協議。協力することで一致したとのこと。親イスラエルのトランプ大統領は早期の戦闘終結のために協力し、イスラエルがより強硬になるという見方もあります。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
39500円
日経平均/日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。2日間、PER16で上値を抑えられた日経平均株価は本日PER16を超えましが上値は重たいです。理由はおそらくPER16で割高感があり、信用倍率が7.88と高いこと。日米金利差が縮小したこと。これでは日本株に割安感がないので海外投資家は好んで買いません。
TradingViewは最高のチャートツールです。有料プランを購読した時に、ボーナスとして最大15ドルを獲得できますので、ぜひこちらのリンクからご登録ください TradingViewを確認してみる
日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。これでは明確な買い場がないですね。
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
11/7 | 39,381.41 | 16.08 | 2,449.09 |
11/6 | 39,480.67 | 15.91 | 2,481.50 |
11/5 | 38,474.90 | 15.58 | 2,469.51 |
11/1 | 38,053.67 | 15.48 | 2,458.25 |
10/31 | 39,081.25 | 15.76 | 2,479.77 |
10/30 | 39,277.39 | 15.84 | 2,479.63 |
10/29 | 38,903.68 | 15.66 | 2,484.27 |
10/28 | 38,605.53 | 15.52 | 2,487.47 |
10/25 | 37,913.92 | 15.28 | 2,481.28 |
10/24 | 38,143.29 | 15.37 | 2,481.67 |
10/23 | 38,104.86 | 15.38 | 2,477.56 |
10/22 | 38,411.96 | 15.45 | 2,486.21 |
10/21 | 38,954.60 | 15.61 | 2,495.49 |
10/18 | 38,981.75 | 15.65 | 2,490.85 |
10/17 | 38,911.19 | 15.64 | 2,487.93 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は7.88倍と急上昇です。上がれば売られるような状態なのでよろしくないですね。空売り(将来の買い材料になる)が少ないので上昇する燃料がありません。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
11/1 | 5260億 | 4兆1500億 | 7.88 |
10/25 | 5920億 | 4兆0960億 | 6.91 |
10/18 | 6170億 | 4兆0650億 | 6.58 |
10/11 | 6260億 | 3兆9600億 | 6.33 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は6.05兆円です。
11月の重要イベント
11月の主要イベントはこちら
- 01日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 01日(金)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 05日(火)米大統領選
- 06日(水)00:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 06日(水)・07日(木) 🇺🇸FOMC
- 07日(木)22:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 08日(金) 4:00 🇺🇸FRB政策金利
- 09日(土) 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 13日(水)22:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 14日(木)22:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 15日(金)5:00 🇺🇸パウエルFRB議長発言
- 15日(金)8:50 🇯🇵実質GDP
- 15日(金)22:30 🇺🇸小売売上高
- 15日(金)22:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
FOMC↓
CPI↓
雇用統計↓
FOMC↓
ADP雇用者数↓
PCEデフレータ↓
ISM(非)製造業景気指数↓
JOLTS求人件数↓
小売売上高↓
コメント