↓最新の日経平均株価分析はこちらです
10/16の早朝に更新です。
日経平均株価の現状把握と10/16の予測をします。
10/15の日経平均株価は+304.75円 (+0.77%) の39,910.55円でした。円安進行を背景に海外からの買いが入り、一時4万円台まで上昇したものの、後半は伸び悩みました。
The Nikkei Stock Average on October 15th was 39,910.55 yen, an increase of 304.75 yen (+0.77%). Against the backdrop of the yen’s continued depreciation, purchases from overseas entered the market, and although the price rose to the 40,000 yen level at one point, growth was sluggish in the second half.
相場環境把握
相場環境把握です。重要だと思われるものは簡素化して残します。
ASMLショック
オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLの決算が予想を下回ったことで半導体需要懸念が浮上しています。同社の株価は-15%下落、エヌビディアは-4.6%の下落。日経平均先物も1000円近く下落しています。
米国の11月利下げ幅
米国は9月のFOMCで0.5bpの大幅利下げを決定、現在の焦点は11月のFOMCでの利下げ幅です。(0.25bp、0.5bpどちらになるか?)
4日の雇用統計では非農業部門雇用者数が大幅増加、失業率も低下して労働市場が良すぎる米国では大幅な利下げ期待が後退。米国経済はソフトランディングするという期待が高まり「FRBは利下げはしない」という予想も出てきています。
10日のCPIはコアが予想を上振れしましたが、ソフトランディングの見通しは変わらず。
中東情勢悪化
イスラエルは親イラン民兵組織ヒズボラの拠点(レバノン国内)に大規模攻撃を継続、1日にイランはイスラエルへ180発超の弾道ミサイルを発射。イスラエル軍はヒズボラに対する攻撃を拡大。イスラエルによるイランの石油・核施設への攻撃は米国の介入で回避したようです。
中東情勢緊迫化でドル・円が買われやすいです。
石破内閣誕生
日本では石破内閣が誕生。基本的には岸田元首相の政策を継続。デフレ脱却のため金融緩和的な基調は維持されるべきとの考えを示したことで、日銀の利上げペースが穏やかになるという期待が高まっています。
2日には日銀植田総裁との会談後「追加の利上げをするような環境にあるとは思っていない」と述べたことでドル円は一気に円安方向へ。9日に衆院解散をして27日に投開票の予定です。
日銀は現状維持
日銀の利上げに対する基本姿勢は「金融資本市場が不安定な中で利上げをすることはないが、経済・物価が日銀の見通しに沿って推移すれば利上げを進める」です。
20日、日銀会合では金利据え置きでしたが今後利上げをしたいというのが日銀の本音。しかしながら、政府からは「デフレ脱却を最優先にする」という圧力がかかっています。つまり、利上げがしずらいので円安材料。
米国大統領選挙の行方
アメリカ大統領選挙、ハリスさんは中間層支援を手厚くすると明言。トランプ氏は関税引き上げを擁護する発言をしています。
トランプさん | ハリスさん |
輸入品に一律10%の関税 | 中間層減税強化 |
法人税引き下げ(15%) | 法人税引き上げ(28%)財政難は× |
石油・天然ガスの掘削拡大 | 気候変動対策・クリーンエネルギー |
防衛費増額要求(日本GDP比2%超・台湾5%) | ミドルクラス(中流階級)の拡大 |
物価上昇 | 住宅価格高騰防止 |
円安ドル高に懸念 | 人工妊娠中絶の権利擁護 |
円高 | 円安 |
🇺🇸米国大統領選挙は2024年11月5日(火)に投開票です。
日経平均株価のチャート分析
日経平均株価
39910円
日足チャート

日経平均株価の日足チャートです。株価は全ての移動平均線の上にあり上昇トレンドを形成しています。高値めどはPER16.5の41439円、安値めどは5MAの39400円です。27日までは上昇が期待できるので、近く41000円を試すかもしれませんが、ASMLの決算により半導体需要懸念が浮上したこと、ドル円が150円の更新に失敗し、円高方向に向かっていることから1000円程度下落して寄り付きそうです。
This is a daily chart of the Nikkei Stock Average. The stock price is above all moving averages, forming an uptrend. The high price target is 41,439 yen with a PER of 16.5, and the low price target is 39,400 yen with a 5MA. We can expect it to rise until the 27th, so it may test 41,000 yen soon, but ASML’s financial results have raised concerns about semiconductor demand, and the dollar/yen has failed to reach 150 yen, so the yen is heading toward a stronger yen. It seems that the price will drop by about 1,000 yen because of the current situation.
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。PER15倍程度の適正株価が続いています。
Check the latest PER and EPS of the Nikkei Stock Average every day. The stock price continues to be fair, with a PER 15 times.
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
10/11 | 39,605.80 | 15.77 | 2,511.46 |
10/10 | 39,380.89 | 15.75 | 2,500.37 |
10/9 | 39,277.96 | 15.70 | 2,501.78 |
10/8 | 38,937.54 | 15.64 | 2,489.61 |
10/7 | 39,332.74 | 15.88 | 2,476.87 |
10/4 | 38,635.62 | 15.61 | 2,475.06 |
10/3 | 38,552.06 | 15.56 | 2,477.64 |
10/2 | 37,808.76 | 15.36 | 2,461.51 |
10/1 | 38,651.97 | 15.60 | 2,477.69 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。信用倍率は6倍台です。
Also check the latest credit balance of Nikkei Stock Average. The credit multiple is in the 6x range.
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
10/4 | 5716億 | 3兆9300億 | 6.88 |
9/27 | 6330億 | 3兆8110億 | 6.02 |
9/20 | 7270億 | 3兆9800億 | 5.48 |
9/13 | 6270億 | 4兆0850億 | 6.51 |
9/6 | 6080億 | 4兆1000億 | 6.75 |
8/30 | 6260億 | 3兆9800億 | 6.36 |
8/23 | 6800億 | 3兆9400億 | 5.75 |
8/16 | 6500億 | 3兆8500億 | 5.90 |
8/9 | 5300億 | 3兆9600億 | 7.48 |
8/2 | 5580億 | 4兆8700億 | 8.72 |
7/26 | 6840億 | 4兆9800億 | 7.28 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
本日の日経平均の売買代金は4.43兆円です。
Today’s Nikkei average trading value is 4.43trillion yen.
10月の重要イベント
10月の主要イベントはこちら
- 01日(火)8:50 🇯🇵日銀短観
- 01日(火)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数
- 02日(水)21:15 🇺🇸ADP雇用者数
- 03日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 03日(木)23:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数
- 04日(金)21:30 🇺🇸雇用統計
- 08日(火)21:30 🇺🇸貿易収支
- 10日(木)3:00 🇺🇸FOMC議事録公表
- 10日(木)21:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 10日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 11日(金)21:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 11日(金)23:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 15日(火)21:30 🇺🇸ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 17日(木)21:30 🇺🇸小売売上高
- 17日(木)21:30 🇺🇸フィラデルフィア連銀景況指数
- 18日(金) 8:30 🇯🇵CPI(消費者物価指数)
- 18日(金)21:30 🇺🇸住宅建築許可件数
- 18日(金)21:30 🇺🇸住宅着工件数
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
CPI↓
FOMC↓
ISM(非)製造業景気指数↓
ADP雇用者数↓
雇用統計↓
JOLTS求人件数↓
PCEデフレータ↓
FOMC↓
小売売上高↓
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