↓最新の日経平均株価分析はこちらです
7月10日(水)の夜です。
日経平均株価の現状把握と7月11日(木)の予測をします。
気になっていること
直近で気になっていることです。(継続して気になっていることは簡素化して残します)
米大統領線の行方
バイデン氏(81)のパフォーマンス低下。トランプさんになったら?減税?防衛費増額?金融業界の規制緩和?
🇺🇸米国大統領選挙は2024年11月5日(火)に投票および開票。民主党全国大会は8月19日から22日、第2回討論会は9月10日の予定
円安と為替介入警戒
160円超の円安継続、38年ぶりの安値圏。また為替介入するのか?という警戒感。
フランス政情不安継続
フランスは議会解散から極右政党・国民連合(RN)のルペン氏が政権を握る可能性が浮上
→7/7 決戦投票、予想外に左派連合「新人民戦線」が最大勢力になる見通し。極右政党・国民連合(RN)は第3党に。極右とはならず。しかしながら力をもつ政党不在で政治状況は不安的継続。
政治の混乱と不確実性はマーケットに多大な影響を与える!
欧州危機がなぜ日本株に影響するのか?→ ①海外投資家の欧州の割合は非常に高い(2023年は海外投資家の8割が欧州)②欧州で何かあればリスク回避的になり、日本株への投資意欲は低下する
日銀の7月利上げ
①国債買い入れ減額は次回(7月30日・31日)へ先送り②減額するなら相応の規模で③7月の日銀会合での利上げは十分ありえるという日銀植田総裁。国債減額については下限が2-3兆円ではないかという憶測あり。
国債買い入れ減額が大幅に減額されるという観測が強まって、7/10は銀行株が上がりました。
米国の9月利下げ
6/28 PCEの結果は予想どおり。基調的インフレをより正確に反映するコア指数2.6%で穏やかな数字。
結果 | 予想 | 前回 | |
PCEコアデフレータ・前月比 | 0.1% | 0.1% | 0.2% |
PCEコアデフレータ・前年比 | 2.6% | 2.6% | 2.8% |
米ISM製造業景気指数、非製造業は予想を下回り50以下。50が景気良し悪しの目安→景気減速を示唆する数値が続く。
指標 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
ISM製造業景気指数 | 50.3. | 49.2 | 48.7 | 48.5 |
ISM非製造業景気指数 | 51.4 | 49.4 | 53.8 | 48.8 |
7/5 雇用統計の結果
6月雇用統計 非農業部門雇用者数が前月比20万6000人増と上振れたが、伸びが減速、失業率は4.1%と下振れ、平均時給は3.9%と予想どおり。
以上のことから、9月利下げの可能性はあると思います
日経平均株価のチャート分析
7月10日の日経平均は+251円の41,831円と続伸。日足チャートを確認します。

大陽線でした。「買い方の大勝利」です
現在、株価は5MA・25MA・75MAを超えた位置。一目の雲の上。バンドウォーク(ボリンジャーバンド(赤い線2σとオレンジの線1σ)に沿う強烈なトレンド)を継続中。
BBボリンジャーバンドってなに?「価格の大半がバンドの中に収まる」という統計学を応用したテクニカル指標の。+-2σ(シグマ)の範囲に収まる確率は95.4%(上のチャートの1番上の赤いラインが+2σです)
昨日はちょうどPER17.5の41564付近で引けました。本日も続伸で42000円到達がまもなくという状態。
で、7/11日(水)の予想は上昇です。
11日(木)は米CPIがあるので警戒されそうですが、ショートカバー(空売りの買い戻し)が入り上昇圧力になるのでは?と予想しています。オイルマネー観測もあるようですが、説明のつかない上昇と考えると合点がいきます。予想高値についてはここ数年のPERの最高値である17.74を根拠に算出された数値です。
予想:高値は42490、安値は41200、終値は42150あたり
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日経平均株価のPER
日経平均株価の最新のPER・EPSも毎日確認。EPSがわずかに上昇してきて理論株価が上がってきています。そして7月はPER17を超えて推移。
PER17.5が今ひとつの目安となりそうですが、そう考えると42000円は到達しそうな気がします。
現在のPER18は43113・PER17.5は41915・PER17は40718です
日付 | 日経平均株価 | PER | EPS |
7/9 | 41,580.17 | 17.36 | 2,395.17 |
7/8 | 40,780.70 | 17.17 | 2,375.11 |
7/5 | 40,912.37 | 17.28 | 2,367.61 |
7/4 | 40,913.65 | 17.35 | 2,358.14 |
7/3 | 40,580.76 | 17.16 | 2,364.85 |
7/2 | 40,074.69 | 17.06 | 2,349.04 |
7/1 | 39,631.06 | 16.84 | 2,353.39 |
6/28 | 39,583.08 | 16.74 | 2,364.58 |
6/27 | 39,341.54 | 16.62 | 2,367.12 |
6/26 | 39,667.07 | 16.70 | 2,375.27 |
6/25 | 39,173.15 | 16.60 | 2,359.83 |
6/24 | 38,804.65 | 16.30 | 2,380.65 |
6/21 | 38,596.47 | 16.20 | 2,382.50 |
6/20 | 38,633.02 | 16.20 | 2,384.75 |
6/19 | 38,570.76 | 16.22 | 2,377.98 |
6/18 | 38,482.11 | 16.13 | 2,385.75 |
6/17 | 38,102.44 | 16.03 | 2,376.95 |
6/14 | 38,814.56 | 16.33 | 2,376.89 |
6/13 | 38,720.47 | 16.27 | 2,379.87 |
6/12 | 38,876.71 | 16.41 | 2,369.09 |
6/11 | 39,134.79 | 16.54 | 2,366.07 |
6/10 | 39,038.16 | 16.57 | 2355.95 |
6/5 | 38,490.17 | 16.36 | 2352.70 |
6/4 | 38,837.46 | 16.61 | 2338.20 |
6/3 | 38,923.03 | 16.69 | 2332.12 |
日経平均のPERは歴史的に、11倍〜16倍のレンジで推移しています。
日経平均株価の信用残高
日経平均株価の最新の信用残高も確認。売り残が+10.59%、買い残が-0.76%。7月に入り、需給は改善してきました。信用倍率が3倍〜4倍くらいになってくれたらよいですね。
日付 | 売り残金額 | 買い残金額 | 信用倍率 |
7/5 | 8010億 | 4兆7100億 | 5.88 |
6/28 | 7240億 | 4兆7500億 | 6.56 |
6/21 | 7610億 | 4兆9000億 | 6.45 |
6/14 | 7600億 | 4兆8700億 | 6.40 |
6/7 | 7390億 | 4兆8200億 | 6.52 |
5/31 | 7750億 | 4兆7000億 | 6.07 |
5/24 | 7780億 | 4兆7400億 | 6.09 |
5/17 | 7500億 | 4兆6800億 | 6.19 |
5/10 | 7300億 | 4兆7000億 | 6.44 |
5/2 | 6900億 | 4兆6800億 | 6.77 |
3倍から5倍程度で推移してきたので6倍、7倍は高いです。
日経平均の売買代金
日経平均の売買代金もチェックです。単位は兆円です。
7/9、7/10の上昇の割には少ないと思いますが、寄与度の高い銘柄に、資金が偏って入っているということでしょうか。
日付 | 売買代金(兆円) |
---|---|
7/10 | 4.76 |
7/9 | 4.47 |
7/8 | 3.90 |
7/5 | 4.02 |
7/4 | 4.13 |
7/3 | 4.34 |
7/2 | 4.53 |
7/1 | 3.86 |
7月の重要イベント
7月の注目イベントはこちら。11日は米CPIと失業保険申請件数です。超重要ですね!
01日(月)08:50 🇯🇵日銀短観01日(月)23:00 🇺🇸ISM製造業景気指数02日(火)23:00 🇺🇸JOLTS求人件数03日(水)21:15 🇺🇸ADP雇用者数(前月比)03日(水)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数03日(水)23:00 🇺🇸ISM非製造業景気指数05日(金)21:30 🇺🇸雇用統計- 11日(木)21:30 🇺🇸CPI(消費者物価指数)
- 11日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 12日(金)21:30 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
- 12日(金)21:30 🇺🇸PPI(生産者物価指数)
- 16日(火)21:30 🇺🇸小売売上高
- 18日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 19日(金)08:30 🇯🇵CPI(消費者物価指数)
- 25日(木)21:30 🇺🇸新規失業保険申請件数
- 25日(木)21:30 🇺🇸実質GDP(速報)
- 26日(金)21:30 🇺🇸PCEデフレータ
- 26日(金)23:00 🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
- 30日(火)22:00 🇺🇸S&Pケースシラー住宅価格(前年比)
- 30日(火)23:00 🇺🇸コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 30日・31日(火・金)🇺🇸FOMC
- 31日(水)🇯🇵日銀政策金利
- 31日(水)21:15 🇺🇸ADP雇用者数(前月比)
※日時は日本時間を記載しています(アメリカとの時差14時間くらい)
以上です。
CPIについて詳しく↓
雇用統計について詳しく↓
PCEデフレータについて詳しく↓
FOMCについて詳しく↓
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