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2024年のFOMCの日程・政策発表の日本時間・その他FOMCに関する情報をまとめています。
日本とアメリカは時差があるのでわかりずらいですよね。
「FOMCはいつ行われるの?」とか、「FOMCの年間スケジュールを把握したい」「FOMCの政策発表は、日本時間では何時なんだ?」「米国の政策金利の見通しを知りたい」という方は参考にしてください。
2024/12/19 FRBは0.25%の利下げを決め、最新のFFレートは4.5-4.5%、インフレを示すPCE(前年比 )は10月の2.3%、失業率は11月の4.2%です。12/19 FOMC終了後パウエル議長は「さらなる利下げについてはインフレ進展のデータを目にする必要がある」とタカ的な発言。米国の主要3指数は揃って大幅に下落、ドル円は154円後半まで円安が進みました。
FOMCの日程 2024年
FOMCは年に8回、各月2日にわたって開催され、2日目には政策発表があります。また、会議3週間後には議事録の発表もあります。
2024年12月のFOMCの開催日本時間は12月17日(火)〜 18日(水)となり、政策発表は12月19日(木)の早朝4時となります。その後パウエル議長による記者会見があります。
開催月 | 開催日 |
1月 | 1月30日(火)〜 31日(水) |
3月 | 3月19日 (火)〜 20日(水) |
4月 | 4月30日 (火) 〜 5月1日(水) |
6月 | 6月11日(火) 〜 12日(水) |
7月 | 7月30日 (火)〜 31日(水) |
9月 | 9月17日 (火)〜 18日(水) |
11月 | 11月6日(水)〜 7日(木) |
12月 | 12月17日 (火)〜 18日(水) |
FOMCの政策発表はで14時(アメリカ東部時間)です。日本(東京)とアメリカ(東部)の時差は14時間あるので、日本時間は米国夏時間で午前3時、米国冬時間で午前4時になります。※日本はアメリカよりも14時間進んでいます。
FOMCとは?
FOMC「Federal Open Market Committee」は米国連邦公開市場委員会のこと。
FOMCは米国の金融政策を決定する会合です。米国の景気・インフレが過熱すれば金融政策を引き締め(利上げ)をし、景気後退・インフレが落ち着けば金融政策を緩和(利下げ)をします。
FOMCが行われた結果、市場にどんなことが起きるのか?
8月、ジャクソンホールでのパウエル議長の発言(政策を調整する時がきた!)で9月のFOMCで米国が利下げすることが確実視されました。(0.25bpなのか、0.50bpなのか経済指標の発表ごとに投資家の予想が揺れ動いていた)そして米国は9月のFOMC後に0.50bpの利下げを決定。利下げは株価に好材料なので株価は上昇、米国の代表的な株価指数であるS&P500は最高値をつけました。
11月FOMCの利下げ幅は雇用統計が弱かった影響もあり0.25bpという予想でしたが、結果は予想通り。大きなサプライズはなく、トランプ大統領誕生の影響もあり株価は上昇しています。
12月は0.25bpの利下げを決定。来年の利下げ見通しが後退したことにより米国株は大幅に下落しました。
金融超大国である米国FOMCの影響は絶大で、投資家からは超重要経済イベントとして認識されています。
現在のFFレート
FFレート( Federal Funds Rate)連邦準備銀行(FRB)に預け入れる無利息の準備金(フェデラル・ファンド)が不足した銀行が、他の銀行に無担保で資金を借りるときに適用される金利のことです。
最新、12月18日に発表されたFFレートは4.5~4.5%です。
FOMCの構成メンバー

FOMCはFRBの理事7名とニューヨーク連邦準備銀行総裁1名、および残りの11地区の連邦準備銀行総裁4名の合計12名で構成され、それぞれが政策決定の投票権をもっています。
FRB「The Federal Reserve Board」=米国の中央銀行
連邦準備銀行は12地区あるのですが、ニューヨークの総裁は特別で交代制ではありません。米国FRBメンバーと地区連銀総裁の一覧もまとめていますので、よろしければご覧ください。
FOMCは年に8回開催される
FOMCは年8回の定例会合があり、必要に応じて臨時会合が開催されます。
年8回の会合のうち4回(3月、6月、9月、12月)は参加メンバーによる今後数年間の経済の見通し(経済成長率・物価・失業率・政策金利水準)が発表されます。
政策金利の見通しには「ドット・プロット」というグラフが用いられます。こちらは9月に発表されたドットプロットです。
ドット・プロット=見通しをドットの形でグラフに示したもの

例えば9月の時点で2024年末における政策金利の中央値は4.375%であることが分かります。11月7日に発表されたFFレートが4.50~4.75%なので「年内にあと1回の利下げがあるかどうか?」という予測を立てることができます。
タカ派・ハト派とは?
政策金利の引き上げに積極的な人を「タカ派」慎重な姿勢の人を「ハト派」と呼びます。
FOMC後の政策発表は日本時間で何時?
FOMC会合の後には米国の政策金利の発表があります。政策金利はFFレート(フェデラル・ファンド金利)で、0.25%のレンジで目標が示されます。政策金利の発表時間がこちらです。
- 米国夏時間:日本時間午前3時
- 米国冬時間:日本時間午前4時
🇺🇸米国夏時間は、3月第2日曜日から11月第1日曜日まで
年8回の会合後には総裁の会見も行われます。記者会見の時間は明確でありませんが、政策金利の発表のあとになります。
最新FOMC声明文
2024年11月7日2時(東部標準時)に発表されたFOMC声明文がこちらです。参考までに。
最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示唆している。今年初め以来、労働市場の状況は概ね緩和しており、失業率は上昇しているものの依然として低い。インフレ率は委員会の目標である2%に向けて前進しているが、依然としてやや高い水準にある。
委員会は長期的に雇用の最大化と2%のインフレ率の達成を目指しています。委員会は雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していると判断しています。経済見通しは不透明であり、委員会は二重の使命の両側に対するリスクに注意を払っています。
委員会は目標達成のため、フェデラルファンド金利の目標レンジを0.25パーセントポイント引き下げ、4.5~4.75パーセントにすることを決定した。フェデラルファンド金利の目標レンジの追加調整を検討するにあたり、委員会は今後入手するデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する。委員会は引き続き、国債、政府機関債、政府機関住宅ローン担保証券の保有を減らす。委員会は最大雇用の実現とインフレ率の目標2パーセントへの回帰に強くコミットしている。
金融政策の適切な姿勢を評価するにあたり、委員会は、経済見通しに対する入ってくる情報の影響を引き続き監視する。委員会は、委員会の目標達成を妨げるリスクが生じた場合には、適宜金融政策の姿勢を調整する用意がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関するデータを含む幅広い情報を考慮に入れる。
金融政策措置に賛成票を投じたのは、ジェローム・H・パウエル議長、ジョン・C・ウィリアムズ副議長、トーマス・I・バーキン、マイケル・S・バー、ラファエル・W・ボスティック、ミシェル・W・ボウマン、リサ・D・クック、メアリー・C・デイリー、ベス・M・ハマック、フィリップ・N・ジェファーソン、アドリアナ・D・クグラー、クリストファー・J・ウォーラーの各氏である。
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