↓最新の日経平均株価分析はこちらです
CPI(Consumer Price Index)についてまとめています。(最新データ・年間の推移あり)
🇺🇸CPIとは?PPIとは?
CPI(Consumer Price Index)とは消費者物価指数のこと。消費者が購入するモノやサービスの価格変動を調査・算出した指標で、米労働省労働統計局(BLS)が発表しています。
PPI(Producer Price Index)とは生産者物価指数のこと。米国内の製造業者の販売価格について約1万品目について調査・算出した指標で、米労働省労働統計局(BLS)が発表しています。
CPIは物価の変動を測定するために使用され、金融政策で使う判断材料の一つであり、経済の体温計とも呼ばれています。
CPIとPPIの違い
CPIとPPIの違いがこちら。消費者 or 生産者 の違いです。
- CPI(消費者物価指数)とは、消費者が購入するモノやサービスの価格動向
- PPI(生産者物価指数)とは、企業間で取引される商品の価格動向
また、PPIはCPIに比べて注目度はやや低いです。
CPI・PPIの発表日時
CPI・PPIの次回発表日がこちらです。
次回の米CPIの公表は2025年3月12日(水) 21:30です
次回の米PPIの公表は2025年2月13日(木) 22:30です
ここからは、より注目度の高いCPI(Consumer Price Index)について深掘りします。
CPIの概要
米CPIについてまとめたものがこちら。
- アメリカでは米労働省労働統計局(BLS)が毎月発表する
- 公表日は毎月15日前後
- 日本のCPIと比較して注目度が非常に高い
- 変動が激しい食品とエネルギーをのぞいたコア指数も同時に発表される
- PCEデフレータに比べると若干高く出ることが多い
- PCEよりも精度は低いが、発表が速いので注目度が高い
- PCEが個人の支出ベースなのに対し、CPIは値札ベースとなる
最新CPIデータ
実際のCPIデータをみていきます。最新のデータは「みんかぶ」さんのものが見やすいです。
米国CPIの過去1年間のトレンド(前月比)です。マウスオンで月・数値が確認できます。(表示されないときはブラウザを更新してみてください)
月 | 結果 | 予想 | 前回 | コア結果 | コア予想 | コア前回 |
1月 | 0.5% | 0.3% | 0.4% | 0.4% | 0.3% | 0.2% |
12月 | 0.4% | 0.4% | 0.3% | 0.2% | 0.3% | 0.3% |
11月 | 0.3% | 0.3% | 0.2% | 0.3% | 0.3% | 0.3% |
10月 | 0.2% | 0.2% | 0.2% | 0.3% | 0.3% | 0.3% |
9月 | 0.2% | 0.1% | 0.2% | 0.3% | 0.2% | 0.3% |
8月 | 0.2% | 0.2% | 0.2% | 0.3% | 0.2% | 0.2% |
7月 | 0.2% | 0.2% | -0.1% | 0.2% | 0.2% | 0.2% |
6月 | -0.1% | 0.1% | 0.0% | 0.1% | 0.2% | 0.2% |
5月 | 0.0% | 0.1% | 0.3% | 0.2% | 0.3% | 0.3% |
4月 | 0.3% | 0.4% | 0.4% | 0.3% | 0.3% | 0.4% |
米国CPIの過去1年間のトレンド(前年比)です。とくにコアが綺麗な右肩下がりの曲線を描いています。
月 | 結果 | 予想 | 前回 | コア結果 | コア予想 | コア前回 |
1月 | 3.0% | 2.9% | 2.9% | 3.3% | 3.1% | 3.2% |
12月 | 2.9% | 2.9% | 2.7% | 3.2% | 3.3% | 3.3% |
11月 | 2.7% | 2.7% | 2.6% | 3.3% | 3.3% | 3.3% |
10月 | 2.6% | 2.6% | 2.6% | 3.3% | 3.3% | 3.3% |
9月 | 2.4% | 2.3% | 2.5% | 3.3% | 3.2% | 3.2% |
8月 | 2.5% | 2.6% | 2.9% | 3.2% | 3.2% | 3.2% |
7月 | 3.0% | 3.1% | 3.0% | 3.2% | 3.2% | 3.3% |
6月 | 3.0% | 3.1% | 3.3% | 3.3% | 3.4% | 3.4% |
5月 | 3.3% | 3.4% | 3.4% | 3.4% | 3.5% | 3.6% |
4月 | 3.4% | 3.4% | 3.5% | 3.6% | 3.6% | 3.8% |
CPIで市場はどう動く
発表されるCPIの数値によって為替や株価が上下します。
予想を下振れる数値がでれば、インフレは沈静化している→利下げ期待が高まりドルは売られ円高へ。利下げは株の上昇材料なので、米国株は上昇します。逆に上振れる数値がでれば、インフレ再燃→利下げ期待が後退しドルは買われ円安へ。金利高止まりは株安材料なので米国株は下落します。
2024/11/14(10月分)は全てが予想どおり。円高へ向かいましたが、その後戻して155円を超える円安に進みました。
2024/12/12(11月分)は全てが予想どおり。円高方向へ。
2025/01/15(12月分)はコアの伸びが鈍化したことでインフレが収まり、FRBによる利下げ期待が高まりました。日米金利差縮小期待から、為替は円高方向へ。
2025/02/12(1月分)は全て予想を上回る数値が出たことからインフレ収束の減速を示しています。利下げ期待が後退したことから円安方向へ。
以上です。
FOMCの日程もチェック↓
コメント