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S&Pケース・シラー住宅価格指数とは?
S&Pケース・シラー住宅価格指数(Case-Shiller Home Price Index)は、アメリカの住宅市場の価格動向を示す主要な指標の一つです。ロバート・シラーとカール・ケースによって1980年代に開発され、全米の主要都市圏における一戸建て住宅の再販価格を元にファイサーブ社が算出し、スタンダード・アンド・プアーズ社が公表(先々月分)しています。※数値をまとめるのに時間がかかる
指数は住宅価格の変動を追跡し、過去に売買された住宅の価格がどのように変化したかを示します。2000年1月を100として指数を算出します。
S&Pケース・シラー住宅価格指数の発表はいつ?
S&Pケース・シラー住宅価格指数は、毎月最終火曜日の米東部時間午前9時(日本時間22時)に発表されます。(20大都市圏・10大都市圏は毎月・全米住宅価格指数は四半期毎に発表される)
S&Pケース・シラー住宅価格指数の次回の発表は8/27(火)22時です。
メディアで単に「ケース・シラー住宅価格指数」と報道された場合、全米住宅価格指数または20大都市圏指数を指すことが多い
S&Pケース・シラー住宅価格指数(20都市)の推移
注目度の高い20都市の過去1年間の推移です。マイナス圏から回復基調です。通常予想より高い数値は米ドルにとって買い材料、低い数値は売り材料です。
S&Pケース・シラー住宅価格指数の主な特徴
- 方法論: ケース・シラー指数は、同じ住宅が売買された際の価格変動を追跡する「リピート・セールス・プライシング法」を採用しています。これにより、住宅価格の正確な変動を把握することができます。
- カバーエリア: ケース・シラー指数には、全国の住宅価格を追跡する「全米住宅価格指数」や、20都市、10都市の主要都市圏を対象とした「20大都市圏指数」「10大都市圏指数」があります。
- 利用目的: この指数は、経済学者、投資家、住宅市場の専門家が住宅価格のトレンドを分析するために利用されます。また、住宅ローンの証券化や不動産投資信託(REITs)の評価にも影響を与えます。
- 価格トレンド: ケース・シラー指数は、長期的な住宅価格の動向を示すため、住宅バブルや経済危機時の市場の過熱や冷え込みを検出するのに役立ちます。たとえば、2008年の金融危機時には、指数が急激に下落しましたが、その後の景気回復に伴い、指数も再び上昇しました。
10大都市 = ボストン、シカゴ、デンバー、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンディエゴ、サンフランシスコ、ワシントンD.C. 20大都市 = アトランタ、シャーロット、クリーブランド、ダラス、デトロイト、ミネアポリス、フェニックス、ポートランド、シアトル、タンパを加える
ケース・シラー住宅価格指数は、経済全体や地域ごとの住宅市場の健全性を評価するための重要なツールであり、投資や政策決定において重要な役割を果たしています。
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